広島・大瀬良51日ぶり7勝目 6回2失点粘投「勝てたことはありがたい」

[ 2019年7月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島12―3ヤクルト ( 2019年7月26日    神宮 )

7勝目を挙げた大瀬良(撮影・篠原岳夫)
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 広島・大瀬良がトンネルを抜けた。6月5日の西武戦以来51日ぶりの7勝目。「勝てたことはありがたい」と久々に味わう白星をかみしめた。

 山田哲に安打と盗塁を許して招いた初回無死二塁を切り抜けて乗った。特に1死から青木、バレンティンを2者連続の3球三振。バレンティンに対しては3球とも直球で押し切った。2回までに最速147キロが計5球を数え、緩急も効いた。3回以外は毎回走者を背負ってもバレンティンに被弾した以外は粘投。6回2失点、102球で救援陣へつなぎ、ヤクルト戦は初対戦から12連勝へ伸ばした。

 「あれだけ援護してもらったので、行けるところまで行こうと思った。バレンティンのところだけですね。四球はあったけど、悪くはなかった」

 5試合にわたって白星から遠ざかった間にチームも大失速。「迷惑をかけている。しっかりゲームをつくりたい」と責任を感じていた。毎年身が引き締まる節目の日も挟んだ。背番号14の先人、津田恒実氏の命日に当たる7・20だ。日付が変わる深夜まで起き、「心の中で頑張ります、と言った」という。シーズン前後の墓参は恒例。「今年も終わった後に行こうと思っている」。胸を張れる報告には、これからの奮起が欠かせない。

 侍ジャパン・稲葉監督の期待も伝え聞いた。「考えていなかった。驚いています。ありがたいし、うれしい。呼んでもらえるように一戦一戦、積み重ねていきたい」。巻き返しへ決意を新たにした。
 

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2019年7月27日のニュース