【滋賀】近江2年連続14度目V 林が26イニング無失点

[ 2019年7月27日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 滋賀大会決勝   近江1―0光泉 ( 2019年7月26日    皇子山球場 )

<近江・光泉>完封勝利の林を抱き上げる近江ナイン(撮影・井垣 忠夫)
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 夏空に向け人さし指を突き立てながら近江(滋賀)ナインがマウンドへ集まる。中心にはエース左腕・林がいた。4試合、26回を無失点に抑えた背番号1は笑い、そして、泣きながら歓喜の瞬間を味わった。

 「勝って当たり前のプレッシャーもありました。解放されたら急に涙が出てきて」

 新チーム結成後は秋、春ともに県大会を制し、今春の近畿大会では頂点に立った。優勝候補の重圧の中、今秋のドラフト候補、光泉の吉田との投手戦を制した。

 「あの場所に戻ってあの時の借りを返す」と林。昨夏の甲子園準々決勝で、金足農に9回無死満塁からのサヨナラ2ランスクイズで敗れた。あの瞬間にマウンドにいたのが背番号18の林だった。

 4回1死二、三塁。金足農戦でもマスクをかぶっていた有馬主将が相手打者のスクイズの動きに少し腰を浮かせたのを見て、外角に外した速球で空振りを取り三塁走者を刺した。「真っすぐの伸びで取った空振り。教訓になってます」と有馬主将。滋賀勢初の頂点を目指し、たくましくなったバッテリーが甲子園に戻る。 (石川 勝己)

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2019年7月27日のニュース