オリ、モヤが移籍後初打席で特大弾 12失点惨敗の中に光

[ 2019年7月4日 05:30 ]

セ・リーグ   オリックス6―12ロッテ ( 2019年7月3日    京セラD )

2回2死、同点の本塁打を放ち、松井雅(左手前)と抱き合うモヤ(左奥)(右は先発・荒西) (撮影・平嶋 理子)   
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 惨敗の試合で、オリ党の留飲を下げたのは新加入のモヤだった。あいさつ代わりの一撃は1点を追う2回、2死からボルシンガーの内角直球を右中間席最上段まで飛ばす特大弾。オリックス1号が初打席で生まれ「ボールを強くたたけるところに来た。それをミスしないで打てたね」と声を弾ませた。

 試合前の入団会見では「足はあまり速くないけど、パワー以外でもチームに貢献したい」と話していたが、そのまま出場選手登録され、スタメン出場して見事な一発回答。ここまでウエスタン・リーグで打率トップの・315を誇り、福良淳一ゼネラルマネジャーも「長打力」を期待していたが、その通りの打棒を披露した。

 中日からシーズン途中に移籍した経緯は、近鉄で259本塁打した、あのブライアントと同じ。移籍初試合で同じく6番でデビューしたブラ砲だが、本塁打はなかった。この日の入団会見では、ブライアントの通訳も務めた藤田通訳もサポート。愛称は「モ」という身長2メートル01の好打者は、チーム打率、総得点ともに12球団ワーストの現状打破には最適な人材だ。

 西村監督は今季最多となる12失点を嘆きながら、モヤには「(パ・リーグの)投手に慣れてくれば、もっともっと打てると思う」と手応え。最下位チームには明るい材料だ。(鶴崎 唯史)

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2019年7月4日のニュース