佑 開幕ローテーション目指し「プロ初」甲子園で先発も

[ 2019年3月2日 06:10 ]

練習を行った斎藤(撮影・高橋茂夫)
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 佑ちゃん、凱旋チャンス!日本ハムの斎藤佑樹投手(30)が、9日に甲子園で行われる阪神とのオープン戦で先発する可能性があることが1日、明らかになった。早実時代の06年夏にエースとして駒大苫小牧との引き分け再試合の激闘を制して全国制覇を遂げた同球場で先発となれば「プロ初」。実現すれば大きな注目を集めそうだ。

 あの夏、田中(現ヤンキース)擁する駒大苫小牧との決勝引き分け再試合を制して全国に感動を届けた男が、甲子園の先発マウンドに帰ってくる。背水の9年目である今年は多くを語らず「とにかく結果を残すだけ」と言い続けている斎藤が9日の阪神戦で先発する可能性が浮上。近日中に決定する見込みだ。

 今年はここまで順調にアピールを続けている。アリゾナ1次キャンプでチーム初の対外試合だった先月12日の韓国NC戦(スコッツデール)は、先発を任されて2回を無安打無失点。沖縄移動後、20日の楽天戦(金武)も先発で3回を無安打無失点、3奪三振の好投を披露した。この日札幌ドームで行われた全体練習でも黙々と調整。必死にアピールを続ける右腕に対し、首脳陣が「聖地」の舞台を用意する可能性は極めて高い。

 早実から進学した早大でも輝かしい成績を残し、10年ドラフト1位で4球団競合の末にプロ入り。11年からの2年間で計11勝をマークも、その後は右肩痛などコンディション不良にも苦しみ13年から昨季までの6年間はわずか4勝に終わった。それでも3年前から始めた肩甲骨と股関節の柔軟性を高めるトレーニングを地道に継続しており「効果は感じている」と明かす。今オフは股関節周辺の筋肉を重点的に鍛え、左足を踏み出した際の下半身の粘りもアップ。早実時代のような上半身がしなるダイナミックなフォームが復活し、球威も増している。

 プロ入り後、唯一の甲子園登板は15年6月16日の阪神戦。先発ではなく、1―10と大量ビハインドの7回に5番手で登板した。不振にあえいでいた時期でもあり、結果も2回1失点。思い入れの強いマウンドで躍動できなかった。4年ぶりに訪れた凱旋チャンス。「プロ初先発」で結果を残せば、目標の開幕ローテーション入りに向け弾みがつきそうだ。

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2019年3月2日のニュース