阪神遠のくCS…2戦連続零敗に金本監督「経験の無さが出た」

[ 2018年10月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―1広島 ( 2018年10月2日    マツダ )

戦況を見つめる金本監督 (撮影・奥 調)
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 阪神は2試合連続で、今季13度目となる零敗を喫した。これでチームは21イニング連続無得点。点取りゲームにおいて「1点」とはこんなに遠いものだっただろうか。金本監督は、静かに拙攻を振り返った。

 「まあ、経験の無さが出たりとか、いろいろ出ましたね。若さと言うか、経験不足と言うのか。そういうところですね。だから(8回無死一塁で)走っているのに、(糸原が)見逃しとかね。その辺が、まだ経験不足かなと感じました」

 若虎が経験不足を露呈したのは、1点を追う8回だ。無死一塁で打席には糸原。まずは得点圏に走者を送って同点を狙う場面だが、2ボールから2球続けてバントを失敗し、追い込まれてしまった。犠打で好機を作れなかったことが、一つ目のミスだった。

 さらに同一打席でミスは重なった。糸原は5球目を見極め、フルカウントに。そして6球目、一塁走者・鳥谷はスタートを切った。ランエンドヒットだ。ヘルウェグの投球は外角低めの際どいコースへのツーシーム。ここは微妙なコースには手を出さないといけない場面だったが、糸原は見逃してしまった。結果は見逃し三振。そして二盗を企図した鳥谷もリプレー検証の末、憤死となった。最低でも1死二塁の好機を作るはずが一転、反撃ムードは消え失せた。

 この日の敗戦で、借金は今季ワーストを更新する14に膨らんだ。最短で、3日にも自力によるCS進出の可能性が消滅し、4日にもCS進出の可能性が完全消滅してしまう。「やれることを、しっかりやっていくだけ」と片岡ヘッド兼打撃コーチ。無抵抗のまま、終戦を迎えるわけにはいかない。(惟任 貴信)

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2018年10月3日のニュース