ソフトB柳田、自己新35号で100打点達成「ホームランだけ狙った」 

[ 2018年10月3日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―2ロッテ ( 2018年10月2日    ヤフオクD )

6回2死、ソロを放った柳田は雄叫びを上げる(撮影・岡田 丈靖)
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 アーチを確信し「よっしゃ〜!!」と雄叫びをあげ、バットを大きく放り投げた。3―1の6回2死。ソフトバンク・柳田は1ストライクから146キロの内角直球を右翼テラス席へ運んだ。「(徹底的な内角攻めに)どうやって打とうか考え過ぎていたので、考えないようにした。良い反応ができた」。無心で巧みに腕をたたみ、自己新のシーズン35本塁打と100打点を同時に達成。興奮を隠せなかった。

 「ホームランだけ狙った。100打点をホームランで決められて最高」

 リーグ優勝を逃したものの、むしろ集中力は増した。ここ数年のシーズン終盤はケガに泣かされた。15年は左膝裏などを痛め、16年は右手薬指の骨折、昨年は右脇腹痛。15、昨年と99打点どまりの一因だ。「去年はあと1打点で離脱。その夜のことを凄く覚えてる。(今季は西武の)優勝が決まって、それを思い浮かべながらやってきた」。悔しさを力に変えた。

 今季は危機を乗り越えた。9月16日の西武戦前の練習中に打球を左側頭部に受け、病院へ緊急搬送。ただ、打撲の軽症で脳震とう特例措置により、17日の登録抹消から6日後の23日の日本ハム戦でスタメン復帰した。復帰9試合目でようやく出た本塁打で、通算150本塁打にあと1本とし、「今季中に打ちたい」と再び目標を定めた。

 チームは連敗を2で止め、日本ハムが敗れたため、2位確定。13日からのCSファーストSを本拠地で戦う。下克上での2年連続日本一へ、ギータがけん引する。

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長 (柳田に)良かったね。最近、体も切れてなかった。連戦でへばりの極地だと思うが、我慢してやっていくしかない。(内角の球を仕留め)ファウルしないように打つのは難しい。

 ▼ソフトバンク・工藤監督 (柳田に)目標にしていたし、ホームランの記録も塗り替えられて、おめでとうと言いたい。これからも打ってほしい。

 ▼ソフトバンク・藤本打撃コーチ (柳田に)うまいこと打てた。内角に苦労してたけど、ホームランで楽になったと思う。

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2018年10月3日のニュース