広島・大瀬良 5年目自己最多11勝 初めて菅野に投げ勝った

[ 2018年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―5巨人 ( 2018年7月21日    マツダ )

<広・巨>汗を飛ばして力投する大瀬良(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 広島・大瀬良は味方野手陣、救援陣に感謝しきりだった。21日の巨人戦(マツダスタジアム)で6回途中6安打4失点(自責1)の粘投。投球内容がすっきりしないのは百も承知だ。それでも再びリーグ単独トップに立ち、5年目で自己最多を更新する11勝目を素直に喜んだ。

 「気持ちの上では、もっといい形で(勝利を)と思ったけど、援護してくれた野手と、つないでくれた中継ぎの皆さんに感謝です」

 敵のエース・菅野が相手。前回6日にも敵地で投げ合い、6回2失点で黒星を付けられただけに初回から飛ばした。先頭・長野を捕飛に仕留めると、吉川尚、マギーを連続三振。2回も岡本、亀井を三振に斬るなど上々の滑り出しだった。

 「試合にはいい入りができたし、いい形で三振が取れた。自分のボールも投げることができていいました」

 だが、3回に吉川尚の左翼線安打で1点を献上すると、続く4回には味方の失策が失点に絡む不運。無死二、三塁とされ、田中俊に中前適時打を浴びるなどして3点を失った。味方打線が再逆転した6回2死一、二塁、球数105球でベンチは交代の断を下した。

 「点を取られた場面では、ボール一つ甘くなってしまった。勝負どころはもっと意識を強く持ち、厳しく攻めていかないと今日みたいな形になる…」

 反省の弁が口を突いても菅野と通算3度目の投げ合いで初めて勝利を手にした事実は消えない。「菅野さんも本調子じゃなかったと思うけど、勝ちは勝ち。反省するところは反省し、次に生かしたい」。今や広島の主戦。10勝の壁を乗り越え、再び加速する。(江尾 卓也)

続きを表示

2018年7月22日のニュース