阪神 NPBから判断ミス認める回答届いたと発表「走路アウトを判定すべき事案であった」

[ 2018年7月4日 20:39 ]

セ・リーグ   阪神9―10ヤクルト ( 2018年6月29日    神宮 )

29日の7回1死二塁、北條のプレーをめぐり抗議する阪神・金本監督  (撮影・白鳥 佳樹)
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 阪神は4日、6月29日に行われたヤクルト戦(神宮)の走塁を巡る判定を不服として日本プロ野球機構(NPB)で提出していた意見書に対し回答があり、セ・リーグ、審判部の連名で、正しい判断ではなかったこと、その上で謝罪を受けたと発表した。

 谷本修球団本部長は「事後的ではありますが、走路アウトを判定すべき事案であったと認めて頂いた。あわせて4人の審判が協議すべきであった、とも明確に答えて頂いた」と語った。

 問題の試合は6月29日ヤクルト戦で8―8の7回、1死二塁で代打・荒木の打球は三塁へ。北條が捕球すると、その勢いのままスタートを切っていた二塁走者の藤井をタッチしに追いかけた。

 北條を中心に主張したのは、走路が大きく本塁側によれた3フィートオーバー。ベンチからは金本監督も出てきて抗議をした。しかし「北條選手にタッグ行為がなかったのでインプレーとします」とタッチをしに行かなかったことが理由だとしたため、谷本球団本部長が「北條選手は明らかに追いかけている」とし、翌7月1日に意見書を提出していた。

 走者の3フィートオーバーは公認野球規則では守備妨害に抵触するが、今季から導入されたリクエスト制度では守備妨害は行使の対象外にあたる。そのため映像でのリプレー検証はされなかった。試合は直後に勝ち越し点を許して敗戦。

 しかし同本部長は「おわびとととも返ってきたので、今回の件は終わりにしようと思います」と事態を収拾する意向。審判団の中で共有することも確認し、「今後はなくなっていくだろうと思います」と締めた。

 NPBは6月22日のオリックス―ソフトバンク10回戦で本塁打の判定を誤審と認め謝罪したばかりだった。

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2018年7月4日のニュース