ソフトB西田 恩返し移籍1号 「ポイント前に」王会長助言で即結果

[ 2018年7月4日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―2楽天 ( 2018年7月3日    弘前 )

<楽・ソ>4回無死、西田が移籍後初ホームランを放ちベンチに迎えられる(撮影・篠原岳夫)
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 第二の故郷で恩返し弾だ。ソフトバンクの西田哲朗内野手(26)が古巣楽天から“移籍1号”となるソロを放ち、勝利に貢献した。チームは連敗を2で止めて単独3位。球団の青森での白星は、1979年8月19日の日本ハム戦(青森県営)以来39年ぶりとなった。

 感謝の気持ちを込めた一振りだった。2点のリードの4回。先頭で打席に入った西田は1ボールから、楽天・古川の甘く入った138キロ直球を捉えた。打球は左中間フェンスを越える今季1号ソロ。昨年まで8年間在籍した古巣への恩返しの一発となった。

 「イーグルスに8年間、お世話になったし、東北もゆかりのある土地。スタメンだったので恩返しを込めて活躍したいなと思っていた。古巣に負けたくない気持ちもあった」

 結果にこだわった。この打席では達川ヘッドコーチの勧めもあり“今宮モデル”のバットを手にした。「東北での試合は今年初めて。スタメンだったから、チームの勝ちにこだわりたい一心だった。ケガ人もいてチームは苦しい状況ではあるが、自分が入って少しでも勝利に貢献したい」。ポジションを争う強力なライバルは右肘関節炎で離脱中。その思いも背負った。

 “金言”をすぐに生かした。6月30日のロッテ戦ではスタメン出場も2三振。試合後、ベンチ裏で王貞治球団会長から打撃指導を受けた。助言は「ポイントを前にして打て」というシンプルなもの。これまで打席で変化球と直球の両方に対応しようと「ポイントが体の近くにあった」ことに気付き、必死にバットを振って改めた。「(会長の指導に)珍しいことなので、ありがたいし、ビックリした。直接教わって良かった」と感謝しきり。

 西田の一発で勢いが付いたチームは連敗を2で止め、単独3位。このまま首位・西武を追いかけていく。

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