巨人・宇佐見 代打V撃!生き残る 先発マスクへ巻き返しここから

[ 2018年7月4日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―5DeNA ( 2018年7月3日    東京D )

<巨・D>お立ち台で笑顔の(左から)宇佐見、マシソン、陽(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 巨人・宇佐見にとって、生き残りを懸けた打席だった。「一回一回のチャンスを大切にしないといけない。結果を残さないと(2軍に)落ちる」。2―4の7回。2死満塁で陽岱鋼(ヨウダイカン)が右中間フェンス直撃の適時二塁打で同点とし、なお2死二、三塁で代打へ。三上の150キロ直球を振り抜き、中堅フェンスに当てた。今季2安打目が初の決勝打となる2点二塁打となった。

 3年目の今季は3軍スタート。昨季は強打の捕手としてブレークしたが、秋季キャンプで左手首を負傷し出遅れた。昨年11月には侍ジャパン入りも決まっていたが無念の辞退。オフ期間の1月に行われた大ファンの「ももいろクローバーZ」のライブも我慢してリハビリに専念したが、完治には至らなかった。

 「だいぶ遅れている。巻き返さないといけない」と焦りが募った。オープン戦期間中に1軍に呼ばれたが結果を出せず降格。2軍でも打率・198だったが、6月13日に1軍昇格した。内田2軍打撃コーチの「結果にこだわらず、体を大きく使って打ってこい」との言葉が不安をかき消してくれた。

 前半戦最後の9連戦初戦。2度追いつき、勝ち越した。阪神を勝率差でかわし3位に浮上。高橋監督も「(宇佐見は)代打でいい打撃をしてくれた。9連戦でいいスタートを切れた」と称えた。

 宇佐見は今季、先発マスクはまだ1試合。この日先発の新人・大城や、小林に大きく水をあけられている。昨年の背番号52から「27」に変わった宇佐見は「背番号に見合った成績を残したい」と貪欲に結果を求めていく。 (神田 佑)

 《昨年代打4割超え》宇佐見(巨)が7回代打で勝ち越しの2点適時二塁打。今季代打起用は3度目で過去2打席は四球、三振。初安打がV打となった。前日まで巨人のチーム代打成績は打率・171でリーグワーストと低迷。昨年代打で・429と気を吐いた宇佐見が今季も代打の切り札になれば打線に厚みが増す。なお、今季の巨人は1点差試合に6勝15敗(・286)。相手に先制されてから逆転で1点差勝ちは、4月1日阪神戦(0―1→○3―2)以来2度目になる。

続きを表示

この記事のフォト

2018年7月4日のニュース