阪神ドラ2高橋遥、快投デビュー 金本監督絶賛「間違いなくローテ入れる」

[ 2018年3月5日 06:45 ]

オープン戦   阪神4―6ソフトバンク ( 2018年3月4日    ヤフオクD )

高橋遥は4回から登板し2イニングを無安打無失点に抑える
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 これは本物や!阪神のドラフト2位・高橋遥人投手(22=亜大)が4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でオープン戦に初登板。球速以上に伸びのあるストレートを軸に2回を無安打無失点に抑える衝撃デビューを飾った。金本監督が「きょう1番楽しみだった」と話すほど、べたほれする大器。未来のエース候補が大きな一歩を踏み出した。

 本物の「金の卵」だった。ブルペン投球で首脳陣をトリコにしてきた高橋遥がベールを脱いだ。2番手で4回から登板。数字には表せない極上の“球質”を持つ直球を軸に2回を無安打に抑え、華々しい1軍デビューを飾った。

 「初めて上(1軍)で投げさせてもらい、自分のボールがどれだけ通用するのかすごく楽しみだったんですけど、そういう部分では少しは通用したのかなと思う。すごくうれしいですし、もっと頑張ろうと思いました」

 先頭の九鬼を145キロの外角低めの直球で完全な振り遅れの空振り三振。続く福田、能見から2安打していた西田も低めにボールを集めて内野ゴロに料理した。2イニング目は先頭の川島こそ歩かせたが、難敵・中村には内角直球で詰まらせて一ゴロ。グラシアル、黒瀬も平凡な内野ゴロに仕留め、外野に球を飛ばさせなかった。金本監督も大絶賛だ。

 「良かったね。期待通りのボール。きょう一番それが楽しみだった。彼の投球を待ちに待っていたというか。画面で見るボール、すごいな。真っすぐはそんなにジャストミートできないと思うよ」

 低い軌道で手元でグッと伸びるような直球は、大学時代から評価が高かった。ただ、優しすぎる性格が時に弱気につながるのが課題。亜大4年時は制球難でエースになれなかった。転機は2月の2軍安芸キャンプ。高橋、福原、安藤らコーチ陣から「どこに行ってもいいから思い切り投げろ。お前の球は悪くないから思い切り投げていればいい」と金言をもらって殻を破った。

 「それですごく楽になった。自分の中で大きかったと思います」

 人生初の福岡入り後は、高山、坂本ら野手陣に焼き肉に誘われた。「先輩に連れて行っていただいた。おいしかったです」。5日に一度1軍を離れて2軍で再調整するが、指揮官は「肩の状態が大丈夫なら間違いなくローテに入れますよ。使いたいね。使いたい」と大きな期待を寄せる。最初の6連戦は開幕4カード目から始まるが、中6日以上の登板間隔を空けてでも先発起用させたくなっていた。 (山添 晴治)

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2018年3月5日のニュース