則本、豪快5K!千賀6Kに負けじと熱投 侍J連夜の完封リレー

[ 2018年3月5日 05:40 ]

侍ジャパンシリーズ   日本6―0オーストラリア ( 2018年3月4日    京セラD )

気迫の投球で豪州打線をねじ伏せる則本
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 東京五輪に向けた決意表明だった。お立ち台に上がった則本(楽天)はファンに熱く訴えた。

 「オリンピックは2年後です。僕たち選手は一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」。降り注ぐ熱い声援。右腕の表情も引き締まった。

 初戦で2回完全、6人全員から三振を奪った千賀の姿を目に焼き付けて、先発マウンドに上がった。「千賀があそこまでいい投球をして、そのあとの投手もいい投球をしていた。今日も流れに乗っていきたい思いがあった」。27球中17球投じた直球は150キロ台を連発し、最速は153キロと力で圧倒。2回を1安打無失点、5奪三振の快投劇を演じた。

 昨春のWBC。当初は先発投手の位置づけだったが、大会を通じて評価を上げた千賀に最後は先発の座を譲った。切磋琢磨(せっさたくま)は続く。昨季は4年連続の奪三振王に輝き、千賀も最高勝率のタイトルを獲得。この強化試合でも互いを高め合っている。

 6投手による2試合連続の完封リレー。稲葉監督は「昨日の完封でプレッシャーがかかる中で気合を入れて投げてくれた。投手陣の素晴らしさが分かった」と称賛した。その先陣を切ったのが則本。東京五輪でもエースとしての働きが期待される。「母国でオリンピックが行われて現役でいられることはなかなかない。選ばれるような選手でありたい」。27歳は2年後を見据え、力強く誓いを立てた。 (町田 利衣)

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2018年3月5日のニュース