誠也 元気弾 負傷後初めて現役投手と対戦、緒方監督ひと安心

[ 2018年2月13日 05:30 ]

山本浩二氏(後方左)らが見守る中、ランチ特打で岡田(手前)から本塁打を放つ鈴木
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 広島の鈴木誠也外野手(23)は、ランチ特打でのフリー打撃で、負傷後初となる現役投手と対戦した。計3投手を相手に14スイングで安打性は4本。岡田からは左翼方向に柵越えを記録するなど、打撃面での順調な回復ぶりをアピールした。例年より冷え込む宮崎では慎重に患部の状態を見極めながらの調整中。16日から沖縄で始まる2次キャンプで、さらに調整段階を上げていく。

 豪快な一発を放っても、復活とは言わない。それでも、鈴木の調整段階は、確実にまた一歩前へ進んだ。

 「打席に立てたことがよかった。半年ぶりとかなので。こんなに早く(打席に)立てるとは思っていなかった」

 ランチ特打でのフリー打撃。負傷後初となる現役投手との対戦が組まれた。大瀬良、九里と続き、最後の相手となった岡田の2球目。真ん中高めに入った直球を完ぺきにとらえた打球は、左翼フェンスを越えた。計14スイングで安打性は4本。豪快なフルスイングに、緒方監督は「順調にきているね」と安どの表情を浮かべた。

 昨年8月23日のDeNA戦で右足首を骨折してから約半年。打撃面では順調な回復をみせるが、複雑な動きに関しては慎重にならざるを得ない。今キャンプでは、第2クールから外野ノックや打球判断の走塁練習を開始。この日は最高気温9度と冷え込んだ中、正面のみのノックを問題なくこなした。

 「寒すぎますね。沖縄に行けば暖かいところでできますし。でも、こっち(日南)でもできる限りのことをやっているので」

 16日からは、場所を宮崎から沖縄に移しての2次キャンプが始まる。高ヘッドコーチは今後の見通しについて「打つ方は全然問題ない。あとは守備と走塁。あせらずじっくりと。(次のクールでも)紅白戦はあるけど、出ることはない。(実戦は)下手すれば3月になるかも」と言及。実戦復帰へ向けては、慎重に調整法を見極める方針を明かした。

 「今日も(右足首の)状態がよかったわけではない。でも、悪い中で寒い中でやれたというのがよかった。まだ本気ではやれていないので。40%ぐらい」

 沖縄に入れば、また調整段階も上がるに違いない。今は我慢のとき。はやる気持ちと戦いながら、一歩ずつ前に進む。(河合 洋介)

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2018年2月13日のニュース