阪神ロサリオ 紅白戦でも打った!2戦連発 金本監督ウハウハ

[ 2018年2月13日 05:44 ]

阪神紅白戦   紅組2―4白組 ( 2018年2月12日    宜野座 )

紅白戦の2回、本塁打を放つも、ニコリともせずにベンチのナインとタッチを交わすロサリオ(左端)
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 阪神の沖縄・宜野座キャンプ第3クール3日目の12日、紅白戦に紅組の「4番DH」で先発出場したウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国ハンファ)が2試合連発となるソロ本塁打を放った。秋山の外寄り直球をガツン。さらに第2打席では際どい変化球を見極めて初四球も選ぶなど、まさに死角なしだ。

 快音を残して舞い上がった打球は失速することを知らないまま、かりゆし宜野座の左中間スタンドで跳ねた。ロサリオがこの日も、球場に詰めかけた1万1000人の注目と喝采を一身に集めた。

 「しっかりコンタクトできました。それを続けられるように、今後もやっていきたい。(2戦連発は)たまたま、自分に結果が出ただけかなと思います。いいことなので、それを続けられるようにしたいと思います」

 先頭で迎えた2回。虎の新4番は、昨季12勝を挙げて開幕先発ローテーション入りを当確させている秋山と対峙(たいじ)した。格好の試金石と言える打席。カウント2―1からの4球目、甘く入ってきた外寄りの直球を確実に仕留めた。前日11日のDeNA戦に続く2戦連発。宜野座キャンプに参加した新助っ人では、3戦連発した04年のキンケード以来となる快挙だった。

 とはいえ決して“扇風機”でもない。4回の第2打席ではすぐれた選球眼も発揮した。フルカウントまで粘ると、最後はきわどい変化球を見極め、来日7打席目で初四球を選んだ。さらに次打者・俊介のカウント1―1から、自らの判断で二盗も企図した。結果的には俊介の二ゴロで併殺となったが、走塁面の積極性も衰えない。

 これで実戦3試合6打数5安打、打率・833、2本塁打、4打点。この日も右肩の張りなどを理由に一塁の守備は見送られたものの、「攻」「走」では死角なしだ。中日・井本直樹スコアラーは「全部のコースを打っているから。昨日はインハイとインローで、きょうはアウトコース。それでいて、最後は変化球をしっかり見て四球。しっかり見送れていたし、なかなか抑えるのは簡単じゃないでしょう」と警戒を強めた。

 金本監督も「(四球は)頭に変化球があったみたいな感じだったね。3―2からの見送り方を見ているとね。(甘い球を)一振り一発というのも大事ですよね」と質の高いパフォーマンスにご満悦。それでも当のロサリオは「まだまだ試合は始まったばかりなので、全然、順調とは思っていませんし、もっともっと、やることはあると思います」と慎重に言葉を選んだ。死角だけでなく慢心もない。(惟任 貴信)

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