【牛島和彦 視点】DeNAウィーランド 虎打線封じた“3種の直球”

[ 2017年10月18日 08:00 ]

セCSファーストステージ第3戦   DeNA6―1阪神 ( 2017年10月17日    甲子園 )

7回1失点の好投を見せたウィーランド
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 三種の神器ならぬ、3種類の直球でDeNA・ウィーランドは阪神打線を封じた。最速は145キロ。そして140キロ台前半、130キロ台後半、130キロ前後と、スピードに差をつけて巧みに投げ分けた。約15キロの幅の中で「緩急」を付けたことで、相手は少しずつタイミングがずれた。そこに110キロ台のカーブをアクセントとして加えて幻惑。主な球種は直球、カーブ、チェンジアップの3つだが、球速差のある直球があることで計5つの球種を操っているかのようだった。

 もちろん阪神戦の好相性や、序盤からの大量リードというプラス要因もあった。6点リードの4回には先頭・上本に左前打を許したが、この場面では走者をためさえしなければいい。続く糸井以降の4人の初球は全てストライク。テンポよく、ゾーンでどんどん勝負していった。

 打線も好調。勢いに乗っており、リーグ屈指の強打を誇る広島との対決も面白い勝負になるだろう。ロペス、筒香ら中軸が好調なだけに、ファーストSで打率1割の1番・桑原の出塁がポイントだ。

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2017年10月18日のニュース