ＤｅＮＡ　崖っ縁零敗　キーマン１番桑原ブレーキ４の０

セ・リーグＣＳファーストＳ第１戦   ＤｅＮＡ０―２阪神 （ 2017年10月14日    甲子園 ）

＜神・Ｄ＞８回２死二、三塁、空振り三振に倒れたＤｅＮＡ・桑原
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　早くも崖っ縁に立たされたＤｅＮＡ・ラミレス監督は「点を取らないと勝てないということ。それが敗因」と振り返った。同じ３位でＣＳファーストＳを突破した昨季は巨人に先勝したが、同じようにはいかなった。

　ラミレス監督がキーマンに挙げた１番の桑原がブレーキ役となった。４打数無安打。唯一の得点機となった０―２で迎えた８回２死二、三塁では空振り三振に倒れ、指揮官は「やはり、桑原が出ないと機能しない。今日はそれが如実に出たかな」と言った。

　井納、メッセンジャーの投げ合いで投手戦を想定。２番には小技に優れている柴田を据えて好機を広げるスモールベースボールで着実に点を奪おうとしたが、桑原が出塁しなければ機能しない。ムードメーカーでもあるリードオフマンは「開き直るくらいの気持ちで明日は思い切っていく」と前を向き、指揮官も「明日は必ず結果を出してくれる」と変わらぬ信頼を口にした。

　阪神とはレギュラーシーズンで１０勝１４敗１分けと分が悪く、４番の筒香も打率・２２７と抑え込まれていた。この日も４打数１安打２三振に終わり、９回は見逃し三振で最後の打者に。好投した井納を見殺しにする零敗に「投手陣はよく投げてくれたが、点を取ることができなかった」と責任を背負った。ただ、切り替えも早い。「今日のことはどうにもならない。明日、あさってと２つ勝つ、それだけです」と語気を強めた。　（中村　文香）