ロッテ 井口流改革 春季キャンプ1、2軍枠撤廃 2・1から実戦形式

[ 2017年10月15日 05:30 ]

現役時代の背番号「6」で指揮を執る井口新監督
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 ロッテの井口資仁新監督(42)が14日、千葉市内のホテルで就任会見に臨んだ。大リーグでプレーした日本人として初めて12球団の監督に就任。現役時代と同じ背番号「6」を背負って今季最下位から巻き返し、常勝球団をつくると誓った。そのために、来年2月に沖縄・石垣島で行われる春季キャンプでは「井口流」の大幅な改革を宣言した。

 9月24日の引退試合でユニホームを脱いでからわずか20日。井口新監督は借金33で最下位に沈んだチーム再建に向け「マリーンズを常勝球団にさせていくために全力で頑張っていきたい。ワクワクしている部分と、このチームをどう変えていかないといけないか考えている」と語った。

 9人目の引退即監督就任。ロッテでは87年有藤道世(現通世、本紙評論家)以来となる。42歳の青年監督が一番に求めたのは「チーム内競争」で、来年2月の春季キャンプから大きな改革を行う。

 まずは1、2軍枠の撤廃。チーム全体が沖縄・石垣島で行うことからあえて枠を設けず、一定期間までは全員一線の競争を課す。さらに「初日から実戦ができる体づくりをしてきてもらう」と2月1日のキャンプインから実戦形式のシート打撃を行い、投手には打撃投手として登板させる可能性も口にした。

 今年は午前10時開始だった全体練習を最低でも1時間繰り上げるプランも披露。練習後に個々が課題に取り組む時間を増やす狙いがあり、メジャーも経験した井口監督ならではの合理的なスタイルだ。

 理想には「攻撃的な野球」を掲げた。「選手にはグリーンライト(選手の判断で走ってもいいサイン)を勝ち取ってほしい」と機動力を重視する。現役時代に2度の盗塁王に輝いた自身のように、走れる選手を求めた。

 指揮官としても再び背番号6を背負うが「欲しいという選手がいれば明け渡す準備をしています」と若手の台頭を求め、フェニックス・リーグを視察するため宮崎入りした。 (町田 利衣)

 ▼有藤通世氏 前年まで一緒にプレーしていたとなると、どうしても選手に気を使ってしまう部分が出てくる。それは練習までにして、試合では思い切った采配をしてほしい。己をどこまで信じられるか。大リーグでの経験があるし、野球、勝負への知識もある。頑張ってほしいね。

 ▼ロッテ・重光昭夫オーナー代行 リーダーシップを存分に発揮していただき、チームに新しい風を吹き込み、勝利に導いていただけることを期待しております。

 ▼ロッテ・山室晋也球団社長 日本の良さと大リーグの良さをうまく融合して、マリーンズのみならず日本球界に新しい監督像をつくりあげていただきたい。

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2017年10月15日のニュース