DeNA細川、球団初の高卒ルーキー初打席弾 決勝弾は史上初

[ 2017年10月4日 05:55 ]

セ・リーグ   DeNA3―1中日 ( 2017年10月3日    横浜 )

初回2死一、三塁から先制3ランを放った細川
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 頭が真っ白になった。DeNAのドラフト5位・細川は初回のプロ初打席で3ランを放つと、一塁走者の筒香と本塁でハイタッチを交わした。「ナイスバッティング!」。憧れの先輩からの言葉に思わず笑みがこぼれた。新人の初打席初本塁打は球団初。決勝弾で飾るのはプロ野球初だ。

 「奇跡が起こらないかなと思っていたら、本当に打ててしまった。打った瞬間しか記憶がありません」

 衝撃のデビューだった。「5番・右翼」で先発出場すると、0―0の初回2死一、三塁で打席に立った。1ストライクからの2球目。「張っていた」と、外角高めへの直球をファーストスイングで捉えた。打球はバックスクリーンを直撃。132メートルの特大弾だ。

 明秀学園日立出身で高校通算63本を誇る19歳。ラミレス監督に「(元西武の)カブレラ級」と言わしめるパワーの源は、高校時代に寝る前に毎日食べていた1キロの白米だ。入学時から体重は10キロ増えた。プロに入ってからも努力は欠かさなかった。食後に毎日欠かさず2時間の打撃練習を行った。プロ初アーチは努力の成果だ。

 新星の誕生。春季キャンプから1軍に呼ぶなど、素材にほれ込んでいたラミレス監督は「アンビリーバブルな本塁打。彼は必ず日本のスーパースターになる」と興奮を隠せなかった。(中村 文香)

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2017年10月4日のニュース