広陵・中村にバント指示も 高校日本代表・小枝監督「やらせる確率はある」

[ 2017年9月1日 08:37 ]

第28回WBSC U―18W杯1次ラウンドB組   日本―メキシコ ( 2017年9月1日    ポート・アーサー )

小枝監督(左)と話す中村
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 「第28回WBSC U―18ワールドカップ(W杯)」に出場する侍ジャパン高校日本代表は30日(日本時間31日)、シート打撃を行い、小枝守監督(66)が3番に座る中村奨成捕手(3年)に犠打を指示。4、5番の清宮、安田へのつなぎ役としても期待した。侍戦士は1日(日本時間同日午後10時半開始予定)のメキシコ戦との1次ラウンド初戦で初の世界一へ向け、スタートを切る。

 カナダ入り後、初めて行われた打者ごとに状況を設定するシート打撃。小枝監督は中村に無死一塁から送りバントのサインを送り、中村も難なく1球で成功させた。野球人生で犠打の経験がない清宮や安田には一度も犠打のサインを送らなかった中で、明確に示した「つなぎ役」としての役割。指揮官は「広陵は(犠打を)みんなやらせているということなので。やらせる確率はある」と説明した。

 国際大会は相手の情報が少なく、好機で1点を取りにいくことが重要となる。国内で行った大学生相手の練習試合で清宮は2発、安田は3発と打撃好調。中村も「後ろにいい打者がいる。自分が決める気持ちは変えずに、監督さんのサイン通りいきたい」とフォア・ザ・チームを強調し、犠打についても「広島大会で1回あった。得意なくらいです」と自信をのぞかせた。

 カナダでの初練習となった前日はバットが届かず、この日が初の打撃練習。それでも、フリー打撃では計218発を誇る主軸が柵越えを連発した。4番の清宮が21発、5番の安田が11発、3番の中村が12発を放ち、清宮は「振り自体は悪くない」とうなずいた。

 メキシコとの開幕戦に向け「トップレベルの選手の中でも目立つことができたら」と中村。今夏甲子園で1大会6発の新記録を樹立した打撃、そして小技も交える重要な役割を担い、世界一を目指すチームの起点となる。(サンダーベイ・東尾 洋樹)

 ▽1次ラウンドの順位決定方式 A、B組ともに、上位3チームがスーパーラウンドに進出する。勝敗数で並んだ場合は(1)当該チーム同士の直接対決(2)得失点率(3)チーム自責点(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位が決定する。延長10回からは無死一、二塁で始まるタイブレーク制を採用。

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2017年9月1日のニュース