巨人 コイ連破で97日ぶり貯金1 田口ズバズバ12勝

[ 2017年9月1日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―1広島 ( 2017年8月31日    東京ドーム )

<巨・広>7回1失点の好投で12勝目の田口
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 左打者の懐に突き刺す「インスラ」。巨人・田口が代名詞のスライダーを進化させた。「何とかいいコースにいってくれた。結果的に三振が取れて良かった」。5回2死。安部のバットが空を斬ると、捕手の小林を指さして喜び合った。

 「チームが勝ったことが一番うれしい。貯金ができたことが良かった」。8月に3度はね返された「貯金1」の壁。7回1失点の好投で、チームを5月26日以来、97日ぶりの貯金に導いた。中5日の登板だったが「疲れたとか言っている場合じゃない。絶対勝つ」と苦にしなかった。

 一般的に、左投手は左打者に有利とされるが、田口は逆。試合前まで右打者の被打率・233に対し、左は・257だった。この日は、内角を攻め切ることで克服。「両サイドに投げきることができた」。計11打席あった4人の左打者にわずか1安打だった。

 高橋監督は「リズムをつくってくれた。よく投げてくれた」と称えた。チームは広島に今季7勝16敗だが、田口が4勝。強力打線からリーグトップの勝ち星を挙げている。チームも「4度目の正直」で貯金をもたらし、自身も8連勝で12勝2敗と貯金10に伸ばした。

 「いい流れができた。DeNAに連勝できるように頑張ります」。3位DeNAとは2・5ゲーム差で1日から直接対決3連戦を迎える。最高の形でバトンをつないだ。 (神田 佑)

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2017年9月1日のニュース