ド軍理論派GMが明かしたダル獲得の理由「他にこんな投手は思いつかない」

[ 2017年8月6日 09:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース6―0メッツ ( 2017年8月4日    ニューヨーク )

<ブレーブス・ドジャース>ザイディGM(右)と談笑するダルビッシュ(中央)
Photo By スポニチ

 ドジャースのファーハン・ザイディGM(40)はマサチューセッツ工科大学出身で、投手の各球種の1分当たりの回転数を重視し、人材発掘や再生につなげてきた。

 今季、ダルビッシュは直球の回転数が先発投手でメジャー2位、カットボールが1位、スライダーは6位。「これほど多くの球種でトップクラスの回転数をはじき出す。他にこんな投手は思いつかない」と絶賛する。

 「回転数が高いとは、ボールを巧みに操れるということ。高めの直球は浮き上がって見え、カットボールやスライダーはより鋭く変化する。初めて見るナ・リーグの打者が対応するには時間がかかる」とした。

 レンジャーズでの今季の本拠地(5・38)と敵地(2・49)の防御率の違いも指摘。本拠地は空気が薄く打球がよく飛び、夏は酷暑に苦しむ。それだけに「レンジャーズのあの球場から出るだけでプラス。ドジャースタジアムは雨も降らず風が強い日もそうない。寒すぎず暑すぎず、屋外だけどドームみたいなもの」と利点を強調した。「捕手のグランダルはフレーミングが上手でストライクを多く稼げる。いいゲームプランも用意できる。彼はエクセレント(非常に優れた)な投手から、さらに良くなるチャンスがある」。88年以来29年ぶりワールドシリーズ制覇への切り札獲得の理由を、自信たっぷりに答えた。

 ◆ファーハン・ザイディ 1976年11月11日、カナダ・オンタリオ州生まれの40歳。両親はパキスタン系でフィリピンで育ち、マサチューセッツ工科大とカリフォルニア大バークリー校で経済学を学ぶ。イスラム教徒。コンサルタント会社を経て05年にアスレチックス入りし、ビリー・ビーンGM(当時)を支える。14年11月にド軍にGMとしてスカウトされた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月6日のニュース