阪神ロジャース ダメ押しパ〜ン打 金本監督絶賛「本当に頼りになる」

[ 2017年8月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―0ヤクルト ( 2017年8月5日    京セラドーム )

<神・ヤ>5回1死一、二塁、ロジャースは右越えに2点二塁打を放つ
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 猛暑にバテることなく、猛虎のパンダが元気いっぱいだ。2―0の5回。阪神・ロジャースがダメ押しの適時打で、勝利を決定づけた。

 「しっかり打てる球が来たら振ろうと思っていた。高めの球だったけど、良いスイングができたね」

 集中力を研ぎ澄ませた。1死一、二塁。フルカウントから小川の144キロ直球に巧打した。勢いよく伸びた打球は背走した右翼手・坂口のグラブをかすめ、フェンスまで到達。2者を迎え入れる貴重なタイムリーとなった。「取られるかと思ったけど、何とか越えてくれた」。勝負どころでの大仕事に、愛くるしい笑顔がはじけた。

 特筆すべきは繊細な打撃感覚だ。1〜2打席目は黒色のバットを使用したが、この打席は白色にチェンジ。「重さの違いなんかもあるけれど、そのときの感覚で使い分けているよ」。一瞬のひらめきが、快音を呼んだ。

 打撃のリズムが守備にも波及したのか。6回2死では山田のゴロを処理した遊撃手・大和の送球が高く浮いたが、ジャンピングキャッチ。名手のミスを未然に防いだ。

 もちろん、金本監督は賛辞を惜しまない。「広島戦とかね。いいところで確実にランナーを返すというか、本当に頼りになりますね」。言葉の端々に表れる全幅の信頼感。それは5回の打席でランエンドヒットのサインを出したことからも伝わってくる。

 福留、松田と並んだお立ち台では、「この前はファンからパンダのキーホルダーをもらったよ!」と自慢げに明かした。実力と人気を兼ね備えた新助っ人。虎のパンダが主役を張り続ける。(久林 幸平)

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