ソフトB松田 炎獅子止めた!10回V撃「めちゃくちゃうれしい」

[ 2017年8月6日 08:15 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―7西武 ( 2017年8月5日    メットライフドーム )

<西・ソ>10回2死三塁、松田(3)が勝ち越し適時打を放ちベンチのナインと喜ぶ
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 絶対に負けるわけにはいかない。ソフトバンク・松田のバットに執念が乗り移る。同点の延長10回2死三塁、西武守護神・増田の154キロを振り抜いたライナーは中前へ。勝ち越しの8点目を叩き出し、一塁ベース上で「熱男!」ポーズで喜びを大爆発させた。

 「勝てて良かった。今日の勝利はめちゃくちゃうれしいです。後ろにつなぐ意識でコンパクトに打てた」

 西武の連勝を13で食い止めた一戦。まさかの展開だった。7回終了までは6点のリードがあったが、8回は2番手・岩崎が2点を失い、9回は左打者対策でマウンドに上がった嘉弥真が無死満塁とされた。やむなく投入した守護神サファテが、4点のリードを守れずに入った延長戦。相手に大きく傾いた試合の流れをリーダーが一振りで引き戻した。

 体力を消耗する夏場に入り、体調管理方法を変えた。チームメートの川崎のアドバイスを受け、本拠地のナイターが終わるとすぐ、ヤフオクドーム内で食事をするようになった。「食べてから寝るまでなるべく時間を取り、胃袋も休ませる」。グラウンドでは相変わらずの「元気印」だが、ユニホームを脱げば34歳のベテラン。見えない努力は最高の結果につながっている。

 工藤監督は「凄い試合だった。負けるのとは全然違う」と汗を拭った。「試合前のミーティングでも、西武の大型連勝を止めるのはホークスしかないと言い合った。止められてよかった」と話した松田の一打は、敗れれば首位陥落という危機からも救った。 (福浦 健太郎)

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