“ミギータ”ソフトB真砂 ギータと競演1号「ハグしちゃいました」

[ 2017年8月4日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―3オリックス ( 2017年8月3日    京セラドーム )

<ソ・オ>5回、右中間にソロを放った“ミギータ”こと真砂(右)は柳田と抱き合って喜ぶ
Photo By スポニチ

 笑顔のホームイン。それ以上の笑顔がベンチで待っていた。ソフトバンクの5年目、真砂がプロ6打席目で記録した初安打は本塁打。松田はバンザイではしゃいだ。

 「頭が真っ白で、気がついたら(ダイヤモンドを回って)ベンチに座っていました」

 5回の先頭。初球のチェンジアップに反応すると、打球は伸びて伸びて、バックスクリーン右の壁を叩いた。上林に代わる先発出場。キャンプで競い合った1学年下の4年目外野手は今季、球宴初出場までブレークを遂げた。貴重な出番で負けじ魂を発揮した。

 既に異名がある。「ミギータ」。藤本打撃コーチが「右のギータ。ミギータや」と名付けた。右打ちで、柳田ばりの素質を秘めた大物。昨秋のU―23ワールドカップでは日本代表の4番として優勝に貢献し、MVPを受賞した。

 ベンチの出迎えの列で最後尾にいたのが柳田。抱擁で喜びを分かち合った。「柳田さんとは自主トレを一緒にさせていただいて、やっと恩を返せた。思わずハグしちゃいました」。オフにグアムでともに汗を流し、“おそろい”で丸刈り頭にもなった。師匠に今季の初本塁打を誓い、「打てば何か買ってやる」と約束を取り付けた。

 本家「ギータ」も一発を放った。初回2死二塁から、2試合連続となる26号2ランを右翼席へ。ただ「一番うれしい」のは愛弟子のアーチだった。「ポテンシャルが凄い。パワーも足も肩も凄い。トレーニングは僕より凄い」。爽快な本塁打の競演になった。

 柳田の後にはデスパイネが連続弾。塚田にも2年ぶりのプロ2号が出た。4発が効いて2連勝。工藤監督は「若い人が打ってくれるとチームが勢いに乗る」と話した。2位・楽天を2・5ゲーム差に引き離し、12連勝中の西武と激突する。

 ▼ソフトバンク・デスパイネ ギータ(柳田)が先制してくれたので楽に打席へ入れた。

 ▼ソフトバンク・塚田 コーチの指導通りに積極的に打った。

 ◆真砂 勇介(まさご・ゆうすけ)1994年(平6)5月4日、京都府生まれの23歳。西城陽では甲子園出場経験はないが、1年秋から4番を務め高校通算52本塁打。12年ドラフト4位でソフトバンクに入団。両親は中国出身。1メートル85、80キロ。右投げ右打ち。

 ≪1試合4発以上は今季5度目≫ソフトバンク打線が1試合4アーチをマークした。チームの1試合4本塁打以上は6月28日日本ハム戦以来今季5度目で12球団でも広島の4度を抜きトップになった。ヤフオクドーム以外での4発は今季初めて。ソフトバンクの1試合複数本塁打は今季31度目で46試合を残し、早くも昨年の30度を超えた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月4日のニュース