青木 信じていたのは自分だけ「すごいね。名球会だって。俺が」

[ 2017年6月12日 09:57 ]

青木 日米通算2000安打

会見で満面の笑みを浮かべる青木(AP)
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【青木一問一答】

 ――プロ2年目で200本打っても、つねにサバイバルという気持ちが心の中にある理由は

 「やっぱり、そう簡単じゃないような気がするんですよね。そこで結果を残し続けるというのは。1年活躍する人はいても、長く活躍することは難しいですし。もちろん、1年活躍することも難しいんですけど。やっぱり続けることはすごく難しいと思っているので、年数を重ねれば重ねるほど。打たれるピッチャーだって自分を研究してくるし、その上をいかないとダメなわけですし。そこで自分におごりが出ていたら、結果が出ないような気はします。」

 ――ジャケットを羽織った瞬間の気持ちは?重い?

 「そうですね…。サイズはピッタリでしたけど(笑い)。どうだろうな、(刺しゅうの)漢字がいいですね。アメリカにいると、漢字が格好良く見えるんです」

 ――刺しゅうをみて感じるものは

 「ねえ、すごいね(笑い)。名球会だって。俺が。信じられない」

 ――信じれないというのは、高校でも甲子園に縁がなかったりとか

 「そうそう。やっぱり、その頃の自分を知っている人はこんな選手になるなんて誰も思っていないし、信じていたのは自分だけだと思いますけど。うれしいですね」

 ――家族の存在は大きかった?

 「もちろんです。日本にいたときもそうですけど、特にアメリカに来た時というのはもう。なくてはならない存在でしたから。家族がいないと、やっていけなかったですね。やっぱり、きつかったですね。特に、3年目くらいまでかな。生活に慣れないですし、ましてや(日本コミュニティの少ない)中地区ですし。自分はまだ半分は遠征に行っているからいいですけど、半年間ずっとそこにいるというのは。しかも、子どもが生まれたばかりで。訳の分からないときに泣いて、しかも2人目ができて、時間差で泣いたりするでしょ。寝られないし…。きついと思いますね。そんな中で自分をずっとサポートしてくれた」

 ――記念のボールは

 「たぶん、あると思います」

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