楽天・松井裕“大魔神超え”最速20S 日本新の52Sペース

[ 2017年6月12日 08:10 ]

交流戦   楽天4―3広島 ( 2017年6月11日    Kobo宮城 )

9回を締め20セーブ目を挙げた松井裕
Photo By スポニチ

 楽天・松井裕が両リーグ最速で20セーブ目を挙げた。4―3の9回から登場。先頭の新井に四球を出したが、バティスタを力のこもった高めの149キロ直球で空振り三振に仕留めた。続く代打・小窪を遊ゴロ併殺打に打ち取ると笑みがこぼれた。

 「四球を出しているので…」と反省を口にしたが「(20セーブは)セーブシチュエーションに恵まれた」とチームメートに感謝した。

 今季は開幕から好調を維持。27試合に登板し自責点はわずか1で防御率0・32の絶対的守護神としてチームを支えている。チーム54試合での20セーブ到達は歴代最速。目標は40セーブだが、シーズンでは52セーブペースで日本記録の46セーブを大幅に更新する可能性がある。梨田監督も「昨年よりもいい。45、50セーブを目指してほしい」と期待した。

 嶋の存在が松井裕を強くしている。嶋が腰痛のため出場選手登録を抹消され不在だった4月29日から5月9日の間も、毎試合後、映像をチェックした先輩から電話がかかってきた。「配球の話ですね。この打者はこっちを狙っているように見えたよとか」。ナイター後であっても深夜の“勉強会”の成果は、他の捕手陣とも共有。投手陣全体の好調の一因ともなっている。

 3年連続20セーブを記録し、過去27人が達成している100セーブの大台もあと17となった。「爆発力(球の強さ)という点では、成長している。今後も失敗なくいきたい」。チームは広島との両リーグ首位チーム決戦を勝ち越した。松井裕につなげば勝てる。そんな安心感が首位快走を支えている。 (黒野 有仁)

続きを表示

2017年6月12日のニュース