青木 積み重ねた2000安打「生き残るため、どれも必要な一本だった」

[ 2017年6月12日 09:36 ]

青木 日米通算2000安打

名球会・駒田氏(左)と握手する青木(AP)
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【青木一問一答】

 ――初安打の時に2000安打を考えられなかったと言うが、メジャー移籍時にはあったのでは

 「いやいや、そこも考えていないですね。本当にいつもそうですけど、一日一日だし、一打席一打席だし、それの積み重ねなので。何かそこに対して、結果そうなればいいですけど、具体的に2000本を達成するとかそういうことは、考えていなかったですね。去年の時点で(残り)150本くらいだったので、去年の時点でそれくらいは打ちたいな、クリアできたらいいなと思ってはいましたけど。近づいてから意識するものであって、そこまでは」

 ――日々アジャストやトライをしながら積み重ねた数字。自身の打撃を一番支えたものは

 「打撃だけではないですが、プロに入ってきて、自信を持ってプレーすることだけは変わらなかったところですね。そこだけは、自信を持ってやるというのは。もちろん、大学生の時もそうですけど。特にプロに入ってからというのは、いろんなことが起きるとは思っていましたし、もちろんメジャーもそうですね。とにかく自信を持ってプレーすることだけはぶれずにやっていました。今日もそうですね。1打席目、いい形で打ちましたけど、そこは自分を信じてやった結果がこういうふうになったわけですし」

 ――その自信の裏付けが練習

 「もちろん、そうですね。練習は必要なことですし。それと毎日の準備ですね」

 ――メジャーでは公開練習を経ての契約。数球団も渡り歩く中で一番大事にしていた信念などは、日本と変わらず持っていたのか、米国に来てから抱くこともあったのか

 「もちろん変わらないものもありましたし、変わったものもありましたし。もう、そこは柔軟にというか、そういう感じでした。自分は。何かを決めていこうとはしなかったですね」

 ――その時々の状況、役割で対応、適応した積み重ね

 「そう、そういう感じです」

 ――あらためて一本一本を振り返ってみて、思い出に残る安打などは

 「いつも生き残りをかけてやっている気持ちがどうしてもあるので、生き残っていくためにはと思ったら、どれも自分には必要な一本でしたね。そういう気持ちです。もちろん日本でも、節目の200本を打ったホームランだとかヒットだとか、サヨナラヒットとか、そういうお客さんが喜んでくれたり、自分の節目の数字を達成できたり、そういったものはもちろん、うれしいんですけど、一番と言われるとどれも自分には必要なヒットだったなというのは感じます。特に、アメリカはそれが本当に。日本もそうですけど、代わりはいくらでもいるという、そういう気持ちでやっていたし。とにかく生き残っていくために必要なヒットばかりでした。自分にとっては。一本がすごくうれしかったし、あの一本がなければもしかしたら気持ちが折れていたかもしれないというのは、今もあるし。どのヒットもうれしかったです。やっぱり」

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2017年6月12日のニュース