立大・溝口監督Vに「幸せ」“脱サラ”して念願の母校指揮

[ 2017年6月12日 05:30 ]

全日本大学野球選手権最終日   立大9―2国際武道大 ( 2017年6月11日    神宮 )

胴上げされる立大・溝口監督
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 就任4年目で全国の頂点に立った立大・溝口智成監督はナインの手で5度宙を舞った。

 「多くの方が見守る中で胴上げしてもらい、幸せです」

 97年まで社会人野球でプレー。14年、野球復帰と念願だった母校の指導にあたり、勤務先のリクルートを辞めて退路を断った。サラリーマン生活で「野球部出身だと意識せず靴をそろえられたりする。人に信頼されるのはそういうところ」と実感。気配りに欠ける選手には厳しさも示した。

 優勝から遠ざかるチームには「緩さ」が見えた。打撃練習の入りのバントを適当に行う選手や、タッチまで意識したボール回しなのに高投する選手…。「ここぞの勝負強さは練習でしか積み重ねられない」と説いた。

 「言って聞かなくても、どこかで成長する。そこを信じてチャンスは閉ざさない」のが信条。ミスをしても下を向かないチームをつくり上げた。試合で負ければ運転する車で「チクショー!と絶叫することもある」という。「今日は車で“あー良かった!”と叫びます」と笑った。

 ◆溝口 智成(みぞぐち・ともなり)1967年(昭42)11月23日、神奈川県生まれの49歳。湘南―立大。内野手として89年秋、90年秋のリーグ優勝に貢献。4年時は主将。社会人野球リクルート、ローソンでプレー。家族は夫人と1男1女。野球部寮の近くに下宿し、単身赴任生活を送る。

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2017年6月12日のニュース