西武・浅村新主将 12回サヨナラ二塁打 4度目猛打賞「怖いくらい」

[ 2017年4月20日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―4楽天 ( 2017年4月19日    メットライフドーム )

<西・楽>延長12回1死一塁、サヨナラ打の浅村(左から4人目)は手荒い祝福を受ける
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 普段はクールな男が拳を突き上げ、感情を爆発させた。同点の延長12回1死一塁、西武・浅村の打球が右中間を抜けると、一塁走者の秋山が一気にサヨナラの本塁へ滑り込んだ。三塁ベンチから飛び出した仲間のウオーターシャワーを浴び、「最高に気持ちいい」とお立ち台で声を弾ませた。

 ルーキーを思う気持ちが執念になった。その直前、無死一塁から2番・源田がバントに失敗して三振。走者を二塁に進められず、サヨナラムードがしぼみかけた。「ゲン(源田)もずっと頑張っているので何とか打ちたかった」と燃え、森原の144キロ直球をはじき返した。難敵・則本相手に3点差をひっくり返しての逆転勝利。辻監督も「本当に源田が救われる。ミスした後にカバーするキャプテンが素晴らしい」と称えた。

 新主将は後輩にも敬意を口にする。源田が石毛宏典以来、球団36年ぶりの新人遊撃手の開幕スタメンを勝ち取った際、「誰も獲れなかったポジションで、新人が勝ち取るのは本当に凄いことだと思う」と称えていた。自身もプレーでチームを引っ張る。同学年の相手エース・則本から6回に右犠飛を放ち8回には中前適時打。最後は殊勲打で試合を締めくくった。

 開幕14試合で猛打賞は早くも4度目。リーグ2位の打率は・419まで上昇した。「怖いくらい打っている。怖いですね。首位(楽天)に1個獲れたので本当に乗っていける」。頼れる主将・浅村は勝ち続けるため、打ち続ける。 (平尾 類)

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