早実・清宮　“シフト”破った今年初打点　復調気配「あります」

春季高校野球東京大会４回戦   早実１０―６共栄学園 （ 2017年4月9日    神宮第２ ）

＜早実・共栄学園＞初回１死二塁、中前適時打を放つ早実・清宮
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　高校通算７９本塁打を誇る今秋ドラフト１位候補の早実・清宮が、春季東京大会４回戦・共栄学園戦で今年の公式戦初打点を挙げた。８０号は出なかったが、初回に先制中前適時打。センバツを含む公式戦５戦目で出た待望の初打点に「初回の入りを凄く意識していた。チームを勢いづけるためにも打ててよかった」と表情を緩ませた。

　初回１死二塁。清宮が打席に入ると相手守備陣が大きく右に寄った。遊撃手は二塁ベース右後方を守り、二塁手は一、二塁間を極端に狭めた。中堅手は右中間、右翼手は右翼フェンス手前まで下がったが、そのシフトを突き破った。１ボールから外角直球を強振。「打った瞬間に捕られると思った」と遊撃手のわずか右の打球だったが、痛烈な打球だったため、グラブの先を抜けた。

　３打数２安打で、６回の二塁内野安打は外角のボール球のスライダーを引っかけたボテボテの当たりと、まだ本来の調子ではないが「（復調の実感は）あります。そう思いたい、気持ち的にも」と祈るように話した。　（東尾　洋樹）