中田 登録抹消も…右脚付け根に痛み「フルスイングするのが怖くなった」

[ 2017年4月10日 08:37 ]

パ・リーグ   日本ハム0―2オリックス ( 2017年4月9日    京セラドーム )

<オ・日>4回1死、力ないスイングで二飛に倒れた中田
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 力が入らない。日本ハム・中田は5回の一塁守備に就くことなく、途中交代した。試合後「初めてフルスイングするのが怖くなった」と言った。

 初回は西が内角に投じたシュートを振り切れず、ボテボテの遊ゴロ。4回も外角のカーブにバットを当てただけの二飛に倒れた。交代の理由について、福島芳宏チーフトレーナーは「右の鼠径(そけい)部に痛みがあってスイングができなかったので代えてもらった」と説明。脚の付け根付近である鼠径部の痛みは初めてで、前日の最後の打席でスイングした際に痛みを感じた。ベンチ裏でアイシング治療を施した中田は「(腰を)ひねる動作が痛む。投げる動作もそう。痛みを前面に出すようなスイングをしてしまった」と話した。

 10日に札幌市内の病院で検査を受ける予定。11日のソフトバンク戦(札幌ドーム)の出場について、福島チーフトレーナーは「何とも言えない。もう少し振れていれば…」と言葉を濁したが、検査の結果次第では欠場どころか、出場選手登録を抹消される可能性もある。打率・200、本塁打も打っていない中田は「最悪、痛みが長続きしようが試合に出たい」と意欲を見せたが、「結果が伴っていないので、外される覚悟もしながら。そこも大事」と神妙な表情を浮かべた。

 故障の連鎖が止まらない。前日の大谷に続き、不動の4番打者もグラウンドから姿を消し、今季初の零敗を喫した。5連敗で借金が5に膨れ上がった栗山監督は「もう本当に勝つしかない」と険しい表情で語った。昨季の日本一覇者にいきなり試練が訪れている。 (柳原 直之)

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