中田自信 日本一から中3日で「すんなり代表に入れる」

[ 2016年11月3日 05:30 ]

フリー打撃で快音を響かせる中田

 侍モードや!日本ハム・中田翔内野手(27)が2日、千葉県鎌ケ谷市の鎌ケ谷スタジアムでスタートした秋季練習に参加。10~13日の侍ジャパン強化試合(東京ドーム)に向けた調整を開始した。日本シリーズでは優秀選手賞に輝き、その好調さと実戦感覚をキープ。フリー打撃でも快音を響かせた。日本ハムの4番から侍ジャパンの主砲へ、中田がシフトチェンジする。

 真冬のような寒さの中、中田はアンダーシャツの袖をまくってフリー打撃に臨んだ。「今日は軽め。5割くらいかな。全然力は入れて打ってないよ」。計32スイングで3連発を含む4本の柵越え。さらにノックバットを手に、二塁の位置に入った杉谷へ痛烈な打球をお見舞いするなど、充実の表情で練習初日を終えた。

 「実戦感覚はあるから。違和感なく、すんなり代表に入れると思う」。歓喜の日本一から4日。わずかな休息を挟み、主砲は侍ジャパンでの新たな戦いへと思いをはせた。日本シリーズでは優秀選手賞を受賞。その好調さをメキシコ、オランダ戦にぶつける。代表メンバーの中では、広島勢とともに直近まで実戦、それも真剣勝負の場にいた。「疲れはなかなか取れない」と笑ったが、感覚をキープしながら次の舞台に臨めるのは大きなプラスだ。

 昨年11月の国際大会「プレミア12」では、8試合で28打数12安打の打率・429、3本塁打。15打点は出場選手でトップだった。まさに侍の主軸。今回の強化試合は、来年3月の第4回WBCへの大切な試金石となる。中田は「(練習では)寒いので無理はしないように。ケガとかして、自分のパフォーマンスを出せないことだけは避けないと。しっかり調整したいね」と話した。

 練習後には、巨人との2対2の交換トレードの報が届いた。移籍してくる大田は同じ広島県出身で1歳下。過去にはオープン戦の際などにアドバイスを送ったこともある。「これからいろいろと話ができたらいいね」。貫禄漂うファイターズの主砲は「JAPAN」の一員としても、その打棒を存分に見せつける。(鈴木 勝巳)

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2016年11月3日のニュース