カブス、延長死闘制し108年ぶり世界一!ヤギの呪いと完全決別

[ 2016年11月3日 13:47 ]

ワールドシリーズ第7戦 ( 2016年11月2日    クリーブランド )

延長戦を制して世界一に輝き、最後を締めたモンゴメリーはマウンドでガッツポーズ(AP)

 ワールドシリーズの最終第7戦が2日(日本時間3日)、クリーブランドで行われ、カブスが延長戦の末、8―7でインディアンスを下し、通算4勝3敗で、1908年以来108年ぶり3度目の世界一に輝いた。108年ぶりの栄冠は大リーグ史上最長。最優秀選手(MVP)にはゾブリストが選ばれた。出場登録メンバーを外れた川崎宗則内野手(35)はベンチから声援を送って仲間を鼓舞し、世界一を決めるとグラウンドで仲間とともに喜んだ。

 カブスは初回、中3日で先発したクルバーの立ち上がりを捉え、ファウラーの中越え先頭打者本塁打で先制。3回に同点とされたが、直後の4回2死一、三塁からA・ラッセルの浅い中犠飛で勝ち越し点を挙げると、なお2死二塁から7番コントレラスが中堅の頭上を越える適時二塁打を放って3―1とした。5回にはバエスのソロ本塁打とリゾの適時打で2点を追加。5―3と2点差に迫られた直後の6回には1死からロスのソロ本塁打でリードを3点に広げて突き放した。

 しかし8回2死一塁、3番手で登板した守護神チャプマンがガイヤーに適時二塁打、デービスには左越え2点本塁打を浴びて6―6の同点とされる大誤算。試合はそのまま延長戦へと突入すると、カブスは10回1死一、二塁からゾブリストが適時二塁打を放って勝ち越し、モンテロの適時打で追加点を挙げた。その裏に1点差に迫られたが、最後は5番手モンゴメリーが締めて死闘を制した。

 1945年、2勝1敗で迎えた本拠地でのワールドシリーズ第4戦でヤギを連れたファンの入場を拒否。怒ったそのファンが「ここでワールドシリーズが行われることは二度とない。チームはもうシリーズに勝てない」と言い放って去ると、チームはこの試合から3連敗で逆転敗退を喫した。以後「ヤギの呪い」に苦しんだカブスだったが、今季71年ぶりに呪いを解いてワールドシリーズ進出。WSでは1勝3敗と先に王手をかけられながらも崖っ縁から3連勝を挙げ、悲願の優勝を成し遂げた。

 インディアンスは8回に3点を挙げて試合を振り出しに戻したが、延長10回に4番手ショーがつかまった。その裏には2死からデービスの適時打で1点差とする粘りを見せたが、最後はマルティネスが凡退。1948年以来、68年ぶり3度目の世界一を逃した。

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