オリドラ1吉田正 特注20万円バットケース「自分のため」

[ 2016年8月30日 05:30 ]

オリックス・吉田正が購入したジュラルミン製のバットケース

 オリックスのドラフト1位・吉田正尚外野手(23)が、持ち味の打棒をさらに磨くため“イチ流”の「秘密兵器」を導入していたことが29日、分かった。

 そのアイテムはジュラルミン製のバットケース。腰痛から復帰し、再登録された今月12日から使用している。2軍でのリハビリ中に「打球が上がるようにしたい」という意図でバットの素材をメープルからホワイトアッシュに変更。アッシュはメープルより柔らかく、ボールをバットに乗せる感覚が得られやすい分、湿気の影響を受けやすいとされる。微妙な感覚の違いで打撃を左右されないよう、導入に踏み切った。特注で約20万円の高額商品だが「自分のためですから」と投資は惜しまない。

 ジュラルミンケースを使用すること自体は珍しくないが、新人からとなると極めて異例。チームスタッフは「イチローでも新人の時は使っていなかったんじゃないか」と言う。27日の楽天戦では球団新人としては69年の福本豊以来、47年ぶりの2打席連続本塁打を記録。福良監督も残り試合は3番に固定する意向を示している。素質あふれる金の卵が、超一流への道を着実に歩む。 (桜井 克也)

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2016年8月30日のニュース