【データプラス】則本 3年連続リーグ奪三振王目前 江夏ら過去5人

[ 2016年8月30日 11:05 ]

楽天の則本

 楽天の則本昂大投手(25)は29日現在、両リーグトップの183奪三振をマーク。ここでは、若きドクターKが目前にする三振記録に注目したい。 (記録課・志賀 喜幸)

 パの奪三振争いで則本を追うのは148三振の千賀(ソ)。その差は35もあり、14、15年に続く奪三振王が見えてきた。3年以上連続のリーグ最多奪三振は67~72年江夏豊(神)と鈴木啓示(近鉄)の6年、90~93年野茂英雄(近鉄)の4年、51~53、58~60年金田正一(国鉄)と80~82年江川卓(巨)の3年があるだけ。過去5人で6度しかない快挙だ。

 タイトルに輝いた過去2年の奪三振数を振り返ると、14年が204、昨年が215で、3年連続の200超えにも17と迫っている。この大台を3年以上続けると、51~64年金田の14年を筆頭に15人目で16度目になる。また、9イニング当たりの奪三振数を表す奪三振率を年度別に出すと、14年が9・06、昨年が9・94で、今季は現在10・04と年々三振奪取力に磨きがかかっている。

 200奪三振と奪三振率9・00をともに3年連続でクリアすると、68~71年江夏と90~93年野茂の4年、08~10年杉内(ソ=現巨人)の3年に次ぎ4人目となり、右腕では野茂以来の記録になる。今季の奪三振率を月別に見ていくと3~4月が11・25、5月が9・27、6月が8・59、7月が8・29。先月までは徐々にペースダウンも今月は最高の12・67と勢いが復活しており、シーズン終盤もタイトルと記録に向かって胸のすく奪三振ショーを見せてくれそうだ。

続きを表示

2016年8月30日のニュース