阪神 31日にもV完全消滅危機 藤浪&メッセで中日戦連勝や

[ 2016年8月30日 08:30 ]

腕を伸ばし、笑顔の藤浪

 3連敗中の阪神は、30日から敵地・ナゴヤドームで中日との2連戦に挑む。現在、3位・DeNAとは3・5ゲーム差で、これ以上の後退は許されない。藤浪、メッセンジャーを先発に立てて最下位相手に必勝を期し、クライマックス・シリーズ(CS)進出へ両右腕はフル回転する構えだ。

 チームの、個人の目標に向け、虎の2枚看板がフル回転する。今日30日からの中日2連戦に藤浪、メッセンジャーの順に先発。残り21試合は両腕の登板間隔を縮めることを視野に、逆転でのCS進出を狙う。連敗ストップも託された藤浪が静かに闘志を燃やした。

 「勝ちを目指して投げることは変わらない。CSもありますけど、勝つことを第一に考えて、流れを呼び込む投球ができれば。(間隔を詰めるのは)任されたところでやるだけですけど、投げられるなら投げたい」

 4位ヤクルトとは1ゲーム差で3位DeNAまで3・5差。1戦1戦が非常に重要になるヤマ場に突入した。9月は試合数が少なく、変則日程になることもあり、助っ人右腕とともに優先的に起用されることになる。

 現在6勝(9敗)の藤浪にとっても、新人から4年連続2桁勝利へ正念場。先発は多くてもあと5試合しかなく「ほとんど全戦全勝しないといけない。もちろんできればいいけど、それにつながる投球をして、あとは運」と話した。

 メッセンジャーもフル稼働の準備はできている。「残り20試合ぐらいだし、自分としては少しでも多く投げたい。短い間隔で投げていきたいと思っている。今はチームが勝つことが1番。そのためにできることをやりたい」。現在11勝で、最多勝争いはトップを行く広島のジョンソン、野村と1勝差。奪三振数もトップの巨人・菅野と2つ、2位の藤浪と1つ差で、ともにタイトル圏内にいる。

 香田投手コーチは「当然。今年1年ずっとやってきてくれているし、個人タイトルの可能性もある。チームのCS出場もあるからね」と、2人中心のローテーションを組んでサポートすることを約束。今回はともに中5日だが、中4日での登板もあり得る。実りの秋にすべく、チームが誇る両腕がラストスパートに入る。 (山添 晴治)

 ≪31日にもV完全消滅≫阪神は、31日にも優勝の可能性が完全消滅する。阪神が中日に2連敗なら広島がDeNAに1勝以上で、阪神が1勝1敗なら広島がDeNAに2連勝でV逸となる。

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