栗山 誠也のご利益?「神ってる」15年目初打席弾

[ 2016年7月16日 09:01 ]

<全パ・全セ>9回裏無死一塁、栗山は右越え2ランホームランを放つ(投手・中崎)

マツダオールスターゲーム2016第1戦 全パ4―5全セ

(7月15日 ヤフオクドーム)
 プロ15年目の球宴初打席で全パの栗山(西武)が「神ってる」一発を放った。9回無死一塁。中崎(広島)の143キロ直球を強振すると、打球は右中間席に達した。「完璧でしたね。一度でいいから打球方向を考えないで振ってみたかった」と自画自賛する当たり。「テレビで見るものだと思っていた」という夢舞台で敢闘賞にも輝き、「一生忘れられない」と顔を紅潮させた。

 直前の9回の左翼守備では、鈴木(広島)の飛球を三塁手のレアード(日本ハム)とお見合いした。「鈴木君の球宴初安打ですよね。神様の仕業だったのかな?あれで僕も“神ってる”ホームランが打てたのかもしれないですね」。冗談交じりに振り返ったが、守備のミスを取り返そうという一心で打席に入った。

 32歳には伝えたいメッセージがあった。「コツコツやっていれば、オールスターに出られるし、本塁打も打てる」。そう言った後、うれしそうに続けた。「派手な選手じゃないけど、派手なプレーができました」。玄人好みの職人肌が初の球宴で最高の輝きを放った。(重光 晋太郎)

 ≪最も遅い初陣弾≫初出場の栗山(西)が最初の打席で本塁打。球宴の初打席本塁打は、12年第1戦の陽岱鋼(ヨウダイカン)(日)以来史上16人目。プロ15年目の初打席本塁打は、74年高井(阪急)と07年森野(中)の11年目を上回り最も遅いデビュー弾となった。

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2016年7月16日のニュース