宮台 侍初陣で最速150キロも敗戦投手「仕事ができなかった」

[ 2016年7月16日 05:30 ]

<日本・米国>力投する宮台

日米大学野球選手権第3戦 日本0―1英国

(7月15日 神宮)
 第40回日米大学野球選手権第3戦が15日、神宮で行われ、日本は米国に0―1で初黒星を喫し、通算2勝1敗となった。初登板した先発の宮台康平投手(東大3年)は初回に自己最速を2キロ更新する150キロをマーク。5三振を奪ったが、2回2/3を3安打1失点で敗戦投手となった。16日の第4戦は静岡・草薙球場で行われ、勝てば2大会連続18度目の優勝が決まる。

 ほろ苦い日の丸デビューになった。優勝に王手をかけて臨んだ第3戦で敗戦投手になった宮台は「先発を任せてもらったが、仕事ができなかった悔しさがある」と唇をかんだ。

 東大では83年の大越健介(現NHK報道局記者主幹)以来、2人目となる日本代表入り。初回に自己最速となる150キロをマークしたが、3回にバント安打に盗塁を絡められ1失点。2死三塁の場面で降板した。立ち上がりに制球を乱し2四球を与え、3盗塁を決められたことに「いつも通りではなかった。僕の実力不足」と課題を実感した。

 確かな手応えも残った55球だった。米国の強力打線から5奪三振を記録。4番・バーガーからは内角直球で見逃し三振も奪い「しっかり自分のボールが投げられれば通用する。そこは収穫」と振り返った。横井人輝監督は「要所でいい球があった。よく投げた」と評価した。

 チームは今大会初黒星を喫し、05年以来6大会ぶりの3連勝Vはならなかった。宮台は「あと2戦ある。切り替えて、次こそ勝利に貢献したい」とリベンジを誓った。(川島 毅洋)

 ▼大越健介氏(スタンドで観戦。宮台について)躍動していて良かった。(中継ぎで)1死も取れなかった自分とは、全ての格が違います。ケガしない体をつくって、東大の大黒柱として働いてほしい。

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2016年7月16日のニュース