未来のスターは誰?阪神オーナー 掛布2軍監督と育成会談

[ 2016年6月28日 08:10 ]

2月の2軍キャンプで話し込む坂井オーナー(左)と掛布2軍監督

 阪神の坂井信也オーナー(68=阪神電鉄会長)と掛布雅之2軍監督(61)が27日、大阪市内で会食の機会を持った。球団関係者によると台頭しつつある若虎たちに関して意見交換したとみられ、猛虎の将来を見据えた「育成会談」とも言える一席となったもようだ。

 猛虎の未来を見据え、球団総帥と2軍監督が、膝を突き合わせて意見を交換する機会が設けられた。球団関係者は「オーナーは『若手選手たちについて掛布2軍監督にいろいろと話を聞くことになると思う』と話していました」と説明。台頭しつつある若虎たちの将来性などに関する話題が大半を占めたようだ。

 坂井オーナーが最も興味を持っているのは、若虎たちの「真価」だ。現在頭角を現しつつある若手選手の中に、将来、生え抜きの和製大砲として打線の軸になれる選手はいるのか。はたまた、エースに成長するような伸びしろを持った投手はいるのか―。2軍監督として直に接しているミスタータイガースの口から忌憚(きたん)のない意見として聞きたかった。対象選手は、野手なら原口、北條、江越、横田、中谷、陽川、投手なら横山、守屋、島本、望月、竹安らとみられる。

 今回の「育成会談」とも言える会食は金本監督の強化方針とリンクしていることが推察される。坂井オーナーは18日夜に金本監督とも会食し、進行中の猛虎再建について意見交換。他球団で実績のあるFA選手や外国人選手の補強より、生え抜きの若手選手や新助っ人を鍛えたいという金本監督の意向を再確認した。

 その方針を踏まえて、フロントのトップとして現在のチーム内に将来的に投打の中軸と成り得る若虎の有無について現状把握へ動いた。存在するなら鍛えればいいし、不在なら今後のドラフトで新たな人材の獲得を検討する必要が出てくる。だから、超一流の技術と理論、そして見る目を併せ持ち、若虎たちの実力、特徴を熟知している掛布2軍監督の見立てを聞いたもようだ。

 今季は残り69試合。借金7を抱え、首位・広島に10・5ゲーム差を引き離された苦境でも、金本監督はリーグ戦再開を前に「育成しながら勝って行く」と改めて初志貫徹の姿勢を打ち出していた。フロントも一枚岩で『超変革』をバックアップしていく方針に揺るぎはない。

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2016年6月28日のニュース