大谷 先発投手で球宴ファン投票選出 本塁打競争出場にも期待

[ 2016年6月28日 05:30 ]

ファン投票でオールスターに選出され、ポーズをとる中田(左)と大谷

マツダオールスターゲーム2016ファン投票最終結果

(6月27日)
 マツダオールスターゲーム2016(7月15日・ヤフオクドーム、16日・横浜スタジアム)のファン投票の最終結果が27日に発表された。日本ハム・大谷翔平投手(21)はパ・リーグの先発投手部門で2年連続2度目の選出(ほか外野手部門で1度)。プロ野球最速163キロの更新に加え、打者としてもホームランダービー出場に期待が懸かる。30日に選手間投票、7月4日に監督推薦の結果が発表され、全出場選手が決まる。

 真夏の祭典。大谷はグッと表情を引き締めた。質問は自然と「日本最速記録更新」への期待に集中。二刀流の怪物には夢とロマンがある。

 「素晴らしい打者が打席に立つ。負けないようにする中で(新記録が)出れば、それはそれでいい」

 プロ入りから4年連続の出場。全国の野球ファンが待ち望むのは「最速記録」の更新だ。1年目の13年は外野手部門で選出され、投打で活躍。2年目の14年は投手として当時のプロ野球最速に並ぶ162キロを出し、昨年はテレビ表示89キロの超遅球で沸かせた。今季公式戦で日本新の163キロをマークした右腕は「期待してもらえるのはうれしい。(新記録を)出せるかどうかは分からないけど…」と謙虚に笑った。

 さらに夢は広がる。「打者・大谷」は9本塁打を放ち、「7月5日までに7本塁打以上」というホームランダービー出場規定をクリア。その打棒から、ファン投票用紙にノミネートされていないDH部門でも中間投票で一時5位につけていた。最終的に順位が発表されない6位以下まで落ちたが、ファンの期待は大きい。本塁打競争の出場選手はNPB公式ホームページで7月5~10日に実施されるファン投票で決定。球団内では「登板翌日は打者出場不可」などの「出場ルール」があり、大谷自身も「(本塁打競争の選出は)ないんじゃないですか?投手で選ばれていますし」と言うが、注目が集まる。

 第2戦開催の横浜スタジアムでは、22日の練習でビジョン直撃の4発や右中間場外への特大弾を披露した。「普段、話を聞けないような選手ばかり。自分にとってもプラスになる」。次々と革命を巻き起こす二刀流。全国の野球ファンは投打での夢舞台を心待ちにしている。 (柳原 直之)

 ▼日本ハム・中田(球宴ファン投票で選出。中間発表で4万票近い差があったソフトバンク・内川を僅差逆転)毎年、本塁打を狙って力んで(打撃フォームを)崩すパターン。無理せずに臨みたい。

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2016年6月28日のニュース