レアード 22号上がり一丁 ラミお墨付き「あのパフォ面白いな」

[ 2016年6月21日 05:30 ]

<D・日>6回無死一塁、レアードが左翼へ逆転2ランを放つ

交流戦 日本ハム5―2DeNA

(6月20日 横浜)
 日本ハムのレアードは狙っていた。1点ビハインドの6回無死一塁。左腕・砂田の内角スライダーを振り抜くと、高々と舞い上がった打球は左翼席へと吸い込まれた。

 「最初の2打席でも内角を攻められていたので、同じ球が絶対に来ると思っていた。うまく振り抜くことができた」

 リーグトップの西武・メヒアに並ぶ逆転22号2ラン。ベースを回りながら、いつもの寿司パフォーマンスを繰り返した。「悪い気分じゃないよ。でも自分の本塁打がチームの勝利に結びつくことが一番」。これで10勝8敗、交流戦ラストで勝ち越しを決め、負ければ自力優勝も消えてしまうチームの窮地も救った。

 今やチームの精神的支柱ともいえる。15日のDeNA戦(横浜)では走塁中に野手と接触し、中指裂傷で出血。栗山監督は「かなり流血していた。普通、外国人はすぐにベンチに下がりたがるが、レアードは出ると言った。その気持ちがうれしかった」と振り返る。

 この日の試合前にはDeNAのラミレス監督と談笑した。数々のパフォーマンスでファンから愛され、外国人史上初の2000安打をマークした先輩から「スシボーイ!あのパフォーマンスは面白いな」と声を掛けられた。日本の文化を受け入れ、必死にプレーするから愛される。試合後のレアードは頭に汗をかいていた。6月の関東は北海道よりも湿度が高い。「メッチャ、アツイネ。でも、ダイエットにはちょうどいいよ」。外国人には厳しい日本特有の梅雨。そんな異国の環境も笑いに変えていた。 (横市 勇)

 ▼日本ハム・岡(右足首捻挫から今季初出場で2安打1盗塁)いい緊張感で準備できた。初回からどんどん行こうと思った。

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