ソフトB城所 13年オフから無休だった「丸一日休んだことはない」

[ 2016年6月21日 05:30 ]

休日返上で練習し引き揚げる城所

 キドコロ無休中――。2年連続で交流戦勝率1位に輝いたソフトバンクは20日は完全休養日。ところが午前10時、ヤフオクドームに一人の男がやってきた。交流戦首位打者となる打率・415、5本塁打、12打点と大活躍し、MVP最有力候補の城所だ。

 「丸一日は休みたくない。13年のオフから丸一日休んだことはないです。休むと次に動かすのがしんどくなるので。(トレーニングは)やって駄目なら後悔はない。やらなかったら後悔しかない」。山川1軍コンディショニング担当から勧められた有酸素運動のバイクこぎ20分を手始めにストレッチなど1時間半、汗を流した。

 13年目の大ブレーク。城所を支えたのが毎日のトレーニングの積み重ねだ。「今が体的には最高の状態です」。昨年まで週5、6回行っていた筋力トレーニングを週2回に抑えた。求めたのはスピードだったが、しなやかさをも身につけた結果、「飛距離が落ちることもなかった」ことが飛躍を後押しした。

 MVPは交流戦勝率1位チームから選出される。最有力候補に挙がっていることには「周りからは結構言われましたけど、どうですかね。チームが強いので、その中から一人というのは難しい。みんなで勝ち取った交流戦勝率1位だから」と淡々。一気に注目度が高まっても「(チーム内の立場が)崖っ縁は変わらないと思う」。貪欲さを失わない男は、人一倍の練習量でまだまだ成長中だ。 (田中 貴久)

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