鷺宮製作所 7年ぶり都市対抗出場に王手、秦のサヨナラ弾で劇勝

[ 2016年5月27日 17:41 ]

<鷺宮製作所・NTT東日本>サヨナラ本塁打を放ち、ガッツポーズをつくる鷺宮製作所・秦

都市対抗野球東京都2次予選第1代表決定トーナメント準決勝 鷺宮製作所3―2NTT東日本

(5月27日 大田)
 都市対抗野球東京都2次予選第1代表決定トーナメント準決勝が27日、大田スタジアムで行われ、鷺宮製作所は延長13回に秦夢有希(ゆうき)外野手(25)が右越え本塁打を放ち、3―2でNTT東日本にサヨナラ勝ち。第1代表決定戦に進出し、7年ぶりの本大会出場に王手をかけた。

 秦はサヨナラのホームを踏むとナインにもみくちゃにされた。2―2の延長13回1死から直球を振り抜き、逆方向の右翼席に叩き込んだ。人生初というサヨナラ弾で3時間42分の熱戦に終止符を打ち「とにかく出塁してつなぐ意識だった。決勝までいけることがうれしい」と笑顔が弾けた。

 巨人3軍の秦真司バッテリーコーチの長男。ナインからは「キング」のニックネームで呼ばれるムードメーカーだ。サヨナラを決める直前の13回の守備では、1死満塁から左飛を捕ると本塁へノーバウンド送球。三塁走者の生還を阻止し「(本塁で)刺すことしか考えてなかった」と胸を張った。

 鷺宮製作所は、社会人野球を題材とした池井戸潤氏の小説が原作で、2014年に放映されたTBS系ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」のモデルとされる。昨年8月に就任した目良宏監督(45)は「良い流れで打席に入れるとは思ったが、まさか本塁打とは…。本当に神がかり的じゃないですか」と秦の好守にわたる活躍を称え、「一戦必勝でやっていきます」と気を引き締めた。第1代表決定戦は30日午後6時半から神宮で行われる。

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