藤浪 まだ乗れない…自己ワースト6戦白星なし、2被弾5失点

[ 2016年5月27日 05:30 ]

<ヤ・神>7回1死、バレンティンの打球にグラブを出す藤浪

セ・リーグ 阪神5―6ヤクルト

(5月26日 神宮)
 先発した阪神・藤浪は、7回11安打5失点と乱れて、1カ月以上も遠ざかっている4勝目をまたも手にできなかった。

 「(状態は)悪くなかった。むしろ、良いと思ってたんですが。調子は良くても、結果が出ないと意味がない」

 自身の好感触とは裏腹に、失点を重ねた。初回、2死三塁でバレンティンの放った三塁線へのゴロをヘイグがはじいて適時内野安打として、先制点を献上。さらに同点に追いついた後の3回に落とし穴が待っていた。

 2死一塁からバレンティンに真ん中に入った149キロのツーシームを振り抜かれて左中間スタンドへ突き刺さる勝ち越し2ランを被弾。前日も先発・横山が2連発を浴びて痛い目に遭った主砲に、またしてもアーチを描かれ、リードを許した。

 4回に福留、原口の一発で再び同点としても、立ち直るきっかけにできない。5回2死二塁から川端に内角高めのカットボールを右翼スタンドに運ばれる2ランで再び勝ち越された。

 「(川端へのボールは)すごく甘かったわけではない。ボール1個分、高かった。バッターが詰まるゾーンなので、わざと高めを狙った」

 6回に2得点した打線の奮起で黒星を免れたが、4月12日のDeNA戦(甲子園)で3勝目を挙げて以来、自己ワーストに並ぶ6試合連続で白星なし。金本監督も「本調子じゃないし、早く修正してもらわないと。6試合連続で勝ってないの?まあ、そのうちと思っている感じなのかな。調子自体は、上がってきてほしい時期だけど」と苦い表情を浮かべた。

 「(バレンティンには)読まれていた。川端さんにはインコースを張られていた。それを感じ取らないといけない。勉強していかないと」

 苦しみながら投じた131球を糧として、一刻も早く長いトンネルから抜け出したい。
 (遠藤 礼)

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2016年5月27日のニュース