由伸巨人「一新」クリーンアップ 坂本、ギャレ、クル3連打

[ 2016年2月28日 05:30 ]

<巨・ヤ>初回2死一、三塁、クルーズは先制の左適時二塁打を放ち塁上でポーズを決める

オープン戦 巨人4―2ヤクルト

(2月27日 東京ドーム)
 巨人は27日、開幕カードとなるヤクルト戦に快勝し、高橋由伸監督(40)の本拠・東京ドームでの初采配を白星で飾った。初回にギャレット・ジョーンズ外野手(34)、ルイス・クルーズ内野手(32)らクリーンアップの3連打で先制。新加入の助っ人2人が火をつけ、2桁10安打で4点を奪った。チームスローガン通り「一新」された打線が機能して開幕前哨戦を制した。

 どこまでも淡々としたものだった。オープン戦とはいえ監督就任後、本拠・東京ドーム初陣で勝利。それでも、高橋監督は「特にないですね」と素っ気なかった。代わりに口にしたのはクリーンアップへの手応え。シーズンへの期待も込めてこう言った。

 「ああいうふうに中軸が打てば、それは(打線が)引っ張られるというか楽にできると思う。軸となる選手がしっかりしてくれればいいですね」

 開幕戦となる3・25の相手で昨年のリーグ覇者ヤクルトとの前哨戦。初回2死から3、4、5番の3連打で先制した。坂本が左前打すると、ギャレットの右前打で一、三塁。クルーズが左中間二塁打を放ち、試合後に開幕投手に指名されたヤクルト・小川から1点をもぎ取った。

 坂本が腰の張りで欠場した2試合を除き、対外試合6試合中4試合で不動のクリーンアップ。現状のベストかという問いに指揮官は「うーん。まあ…そうですね」と開幕戦もこの3人に任せることを示唆した。「打順は気にしない。でも、チームの一員として責任を伴うのは分かっている」とクルーズ。監督同様、本拠初見参で2安打のギャレットは「坂本さんとクルーズさんの間を打てるのは光栄。とてもいい打線」と笑った。昨季はリーグ最低のチーム打率・243に終わったが、「一新」された今季の打線はひと味違う。

 試合前、高橋監督は監督として初めて足を踏み入れた監督室で長い時間を過ごした。「いままで球場に来て1人の空間ってなかったから不思議な感じ」と口にしたが、ベンチでは違った。「ほぼベストのメンバーに近いのかなという感じがしたので、観察するようにはしていました」。雪辱を誓う相手に、しっかりと勝負勘を研ぎ澄ませていた。(春川 英樹)

 ▼巨人・小林誠(同点の5回に決勝の左越えソロ)たまたまだと思いますが、自信にしていきたい。強いスイングを心がけていく。

 ▼巨人・大田(途中出場し、8回に左中間適時二塁打)結果が全てなので、今からが勝負。自分のスタイルを出していくことが大事。

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