炭谷二盗阻止2連発!侍正妻アピール 小久保監督「評価高い」

[ 2016年2月28日 05:30 ]

<オ・西>5回に2度の盗塁を刺した炭谷

練習試合 西武1―2オリックス

(2月27日 清武)
 精密機械のような送球だった。しかも、2連発だ。オリックスとの練習試合でスタメンマスクをかぶった西武・炭谷。5回に高橋光が招いた無死一、三塁のピンチを自慢の強肩で救った。一塁走者・宮崎が初球から二盗を試みるも、矢のような送球が勝った。四球で再び一、三塁となるも、代走・小島の盗塁をまたしても阻止した。

 「対外試合で初めて盗塁を刺せたので十分だと思う。(スローイングは)自分の武器。当たり前にできて良かった」

 炭谷は昨年11月の「プレミア12」の日本代表メンバーで、3月5、6日の台湾との強化試合にも選出されている。視察した侍ジャパンの小久保監督は「スローイングは12球団でトップ。走ってくれてありがとうという感覚じゃないかな。守りの評価は高い」と賛辞を贈った。

 侍ジャパンの正捕手は楽天・嶋だが、守備力では炭谷も負けていない。盗塁阻止率は12、14年にリーグトップ。昨季はゴールデングラブとベストナインを受賞した。打力アップを目標に掲げるが、初回に左前打を放ち「調子は悪くない」と胸を張る。

 間もなく代表としての戦いが待っている。日本の正捕手の条件を「盗塁を刺せばいいというものではない。トータル面」と語った炭谷。鉄壁の守備と頭脳は侍ジャパンの大事なピースだ。(重光 晋太郎)

 ▼西武・田口バッテリーコーチ 捕球してから投げるまでの速さとコントロールは天性のもの。どんな体勢でも自分の送球する形に入れる。日本代表に選ばれるだけの捕手だとあらためて感じた。

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2016年2月28日のニュース