岡本が止めた!Gゼロ行進 中越え二塁打で17イニングぶり得点

[ 2016年2月24日 06:52 ]

<巨人・韓国KIA>7回1死二塁、岡本は中越え適時二塁打を放つ

練習試合 巨人2―1韓国KIA

(2月23日 沖縄セルラー)
 ゼロ行進を止めた。巨人・岡本が外角球に逆らわずバットを出す。打球は中堅手の頭を越え、ワンバウンドでフェンスに達した。0―1で7回に入った韓国・KIAとの練習試合。1死三塁からの適時二塁打で、チームに実戦17イニングぶりの得点をもたらした。

 「体の開きがあったから、打球がレフト方向ばっかりだった。素直に打ち返して良かった」

 今キャンプの実戦6試合、17打席目で挙げた初打点。5回の守備から出場し、1打席で結果を残した。今キャンプここまでの3安打は全て左方向だったが、軸足にタメをつくって球を引きつけることで、中堅からやや右方向に運んだ。21日の広島とのオープン戦(那覇)は3打数無安打で、チームも5安打無得点。この日は7回までの特別ルールで、あわや2試合連続零敗という危機だったが、19歳の同点打から逆転勝利に持ち込んだ。

 前日、阿部から助言を送られていた。台の上に右足で立ち、長竿でスイングして左足をグラウンドに踏み込む練習。軸足の右足への体重の乗せ方を教わった。阿部がバットで土に線を引き、左足を下ろす位置を示すひと幕もあった。「タメのつくりかたを教わった」。巨人の4番を張ってきた男からの、将来の4番候補への手ほどきだった。

 村田と正三塁手の座を争う中、今春初となる一塁での出場。「高校時代に見慣れた景色だったので、久しぶりで面白かった」と智弁学園時代の守備位置を無難にこなした。高橋監督は「期待値のある選手だから、とりあえず経験をさせないと。いろんな所を守らせてみましょうかというところ」と起用法を説明。この日のようにギャレットが左翼を守るケースでは、村田と岡本の併用が可能だ。期待の2年目が攻撃のバリエーションを広げる。(神田 佑)

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