ナバーロ長期離脱必至で…ロッテドラ1平沢 先発へ「チャンス」生かす

[ 2016年2月24日 06:32 ]

ソフトバンクとの練習試合が中止になりティー打撃をする平沢

 自身が置かれた立場は理解している。ロッテはアイビースタジアムで予定されていたソフトバンクとの練習試合が雨天中止。隣接する室内練習場で汗を流したドラフト1位・平沢(仙台育英)は、同僚のナバーロが銃刀法違反の疑いで逮捕されたことについて「チームにとって大きなこと」と沈痛な表情で語り、「個人的にはチャンスが増えたと思ってやるしかない」と前を向いた。

 打撃で中軸、守備で二塁を任される予定だった新外国人選手の逮捕。球団は数カ月の出場停止など厳罰を科す見込みで、開幕出場は絶望的だ。オープン戦の過去2試合は鈴木とナバーロが先発で二遊間を組んだが、今後は鈴木が遊撃から経験のある二塁に回る可能性もある。そうなれば、遊撃2番手の立ち位置の平沢は出場機会が増える。

 キャンプ中の実戦では打撃で非凡なセンスを披露してきた。オープン戦は代走や代打で出場してここまで無安打ながら、この日、平沢のフリー打撃を近くで見守った侍ジャパンの小久保監督は「あれだけ下半身を使って、上半身に力を伝えるのは、なかなかできない。驚いた」と絶賛した。課題は守備だ。17日の紅白戦でも2失策を記録し、連日のように特守を行っている。「みんなレギュラーを獲ろうと思っていい競争をしている。(ナバーロが抜けても)穴とは思っていない」と伊東監督。スケールの大きい18歳が、実戦を重ね一気に成長する可能性はある。 (山田 忠範)

 ▼ロッテ・鈴木(20、21日のオープン戦に遊撃で出場し、ナバーロと二遊間を組む)コミュニケーションも取っていたので、かなりショック。でも、いなくなるわけではない。僕も含めて若手のチャンスは増えると思う。

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