広島 石井守備走塁コーチ 来季打撃コーチ転身へ 貧打解消切り札

[ 2015年10月25日 07:30 ]

来季から打撃コーチに就任する石井守備走塁コーチ(左)

 広島の来季1軍打撃コーチに石井琢朗守備走塁コーチ(45)が就任することが24日、分かった。来週中には発表される見通しだ。

 今季は球団ワーストの25試合連続1桁安打を記録するなど終盤の勝負どころで得点力不足に泣いただけに現役時代に通算2432安打を放った希代のヒットメーカーのもとで打線の立て直しを図る。

 14日に始まった秋季練習ではメディシンボールやチューブを使うなど同コーチ発案のメニューが導入。24日からは新たに文字や数字が書かれた白球を正面からトスし、打者が読み取る練習を始めた。

 「体力の衰えと同じで目の衰えもあると思う。目が疲れると顔が突っ込み、上下のバランスが崩れやすい。目の重要性を再認識して、鍛え、習慣づけられたら…と」

 最大テーマは得点力増加。特に佳境の9月戦線では決定打を欠き、得点圏打率・235はリーグ1位のDeNA(・270)に後れを取った。「打率が低いからと言って180度変えようとは思っていない。継承しつつ、足りない部分を補うだけ」。守備走塁コーチからの転身。歴代11位の安打数を誇るヒットメーカーに来季逆襲への期待がかかる。 (江尾 卓也)

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2015年10月25日のニュース