V4へ連勝しかない!原監督“力め”指令「肩に力を入れて力を出す」

[ 2015年9月26日 08:50 ]

ヤクルトとの天王山へ向けて力が入る巨人・原監督

セ・リーグ 巨人―ヤクルト

(9月26日 東京D)
 史上空前の大混戦となった今季のセ・リーグを制するのはヤクルトか巨人か。26日から優勝の行方を大きく左右する直接対決2連戦(東京ドーム)が行われる。2位につける巨人は原辰徳監督(57)が正念場の極意を説き、リーグ4連覇へナインを鼓舞した。

 重圧こそ力――。巨人・原監督は2ゲーム差で迎える天王山2連戦を「“力まずに肩の力を抜いて”そんなことはあり得ない。逆に力んで肩に力を入れて力を出す。そういうゲームになると思いますよ」と見据えた。

 リーグ4連覇へ向け、22日からの2連戦で阪神を追い落とした。最大の持ち味は、常勝軍団に培われてきた正念場での強さ。9月以降は過去8年連続で勝ち越しており、今月も現在9勝6敗。坂本、阿部ら数多くの修羅場を経験したナインが主力だけに、重圧のかかる戦いは望むところだ。

 「フラット(な気持ち)で戦うということは非常に難しい。高揚した中でも自分の力を発揮して結果を出せば価値がある」。現役時代に巨人の4番を張り、通算7度のリーグ優勝、3度の日本一に加え、09年WBCでは侍ジャパンを世界一に導いた原監督の言葉だからこそ重みがある。

 くしくも運命の2連戦は昨季Vを決めた「9・26」から始まる。連勝しか道はない。プロ入り初の中4日で2戦目を担う菅野は、絶対に負けられない一戦として、楽天・田中(現ヤンキース)の連勝を30で止めた13年日本シリーズ第6戦と重ね合わせた。「あれに勝るシチュエーションは野球人生でもないと思っている。日本シリーズの気持ちを思い出しながらマウンドに上がりたい」。新人だった同年から3年連続2桁勝利。エースに成長した経験をぶつける。

 勝負どころと見抜けば、セオリーとは異なる守備位置、攻撃的オーダーなどを繰り出して勝利につなげてきた原監督は「ジャイアンツらしさというか、そういうものを出せるように采配したい」と、さらなる勝負手を予告した。11連勝中の本拠地・東京ドーム。ファンの後押しも受け、暴れまくる。(大林 幹雄)

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